藤井が1軍合流、捕手の守護神になる

 右足の負傷で離脱していた阪神・藤井彰人捕手(37)が10日、甲子園の指名練習で1軍に合流した。11日に出場選手登録されるベテランは、負傷個所の状態を考慮して当面は“抑え捕手”となる見込み。交流戦は試合終盤に逆転負けを喫しているチームを、巧みなリードで救う意気込みだ。

 仲間への借りは結果で返す。4月25日のDeNA戦(横浜)での負傷から46日ぶり。ようやく1軍合流を果たした藤井が、失速するチームへの思いを明かした。

 負傷離脱後は常にテレビで試合を観戦。交流戦で終盤に逆転負けを喫する展開が続いたことに、責任を感じていたという。

 「無駄な失点があるように感じた。勝負どころ、終盤での失点が多いと思った。1失点でも少なくできるんじゃないかと、勝手に思っていた。自分が出ているつもりで見ていたし、チームのためになれれば」

 梅野、清水らが悪いわけではない。だが、自分ならどうするのか。テレビ画面を通して投手の状態を把握し、配球などをイメージしながら、復帰後の青写真を描いてきた。その構想を1軍で表現するつもりだ。

 誰もが待ち望んだ1軍復帰だった。5日のウエスタン・広島戦で実戦に復帰。8日の同・オリックス戦で、負傷離脱後初のフルイニング出場を果たした。

 ただ、まだ完全に右足への不安がなくなったわけではない。和田監督は「まだ120%じゃないにしても、ゲームレベルにはある。きょう見た感じでは打つ方も振れている。(2軍で)9イニング守ってきたわけだから無理やり上げたわけでもない」と話している。

 藤井は「(捕手として)座るときは問題ない」と話しており、見切り発車した面もある。今後は状況によって先発マスクをかぶることも予想されるが、梅野が攻守で結果を残しており、右足が万全になるまでは“抑え捕手”が活躍の場となりそうだ。

 甲子園ではフリー打撃、キャッチボールを終えると、約1時間で練習を終えた。投手陣を立て直すキーマンがいよいよ帰ってくる。

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