粘った岩田5回2失点 4・2竜斬りや

 「オープン戦、ロッテ3‐4阪神」(19日、QVC)

 崩れそうで崩れない。真骨頂を見せた。開幕ローテ入りを決めている阪神・岩田が、再三のピンチをしのいで5回2失点。先発が確実視される開幕2カード目、4月2日の中日戦(京セラ)へ、最低限の結果を残した。

 初回は先頭の清田にいきなり左越え二塁打を許しながら耐えた。「立ち上がりが悪いので、何かを変えるためにゼロで抑えたかった」。1死三塁から井口は外角カットボールで空振り三振。井上は真ん中低めのスライダーで連続三振を奪った。

 「(井口の三振は)一番いいアウト。でも、狙って三振を取れる投手じゃないのでしっかり低めに集めたい」と控えめに振り返りながらも、手応えを感じた様子だった。

 二回無死二、三塁からは3つの内野ゴロで無失点。四回2死一塁でクルーズに浴びた2ラン以外は、及第点の内容だった。中西投手コーチは「球はよかったけど、ちょっとゾーンが高い」と反省を促しつつ「腹の中では決まっている」と岩田を能見、メッセンジャー、榎田、藤浪に続く先発に起用する方針だ。

 昨季は2勝5敗。悔しさを味わった左腕は「シーズンでも試合の中でリズムをつくって、1つでも勝てるようにしたい」。巻き返しへ準備は整ってきた。

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