呉昇桓、登板日決めずガチンコ起用へ

 ここから先はガチンコ起用だ!阪神・中西清起投手コーチ(51)は13日、新守護神・呉昇桓投手(31)のオープン戦の起用法に関して、登板日を定めず、シーズン同様に試合展開によって投入する考えを示した。スクランブル登板や連投も見据え、シーズンに近い形で調整させる構えだ。

 開幕まで約2週間‐。猛虎浮沈の鍵を握る新守護神もギアを上げて、フルスロットルで開幕へ突入する。

 オープン戦も残りわずか。限られた時間を有効に使い、万全の状態をつくらなければならない。今後の呉昇桓の起用法に関して中西投手コーチは「18日から試合展開を見て投げさせる」と、18日の練習試合・ヤクルト戦(神宮)から、シーズンを見据えた守護神起用をしていく考えを示した。

 これまでは登板日を設定し、そのスケジュールに従い登板を続けていた呉昇桓。12日の広島戦(甲子園)でも、加藤、福原の後を受け九回1イニングで登板。勝ちパターンの継投を試してきた。だが今後は、明確な登板日を設定しないという。

 「これまでは、いつ投げるか決められていたけどね。1点差負けで投げさせることもある」と中西コーチ。登板日は定めずに、毎試合ブルペンでスタンバイ。登板間隔が空いた場合などを除いて、抑えとして本来の働き場であるチームがリードした場面、得点が僅差の展開で投入される予定だ。

 さらにオープン戦終盤では「連投もさせる」と明言した。肉体面の調整だけではなく、気持ちの入れ方、試合でのリズムなどもシーズンに近い環境の中で仕上げていくことが狙いだ。

 呉昇桓だけでなく左腕・加藤、今季はセットアッパーを務める福原ら、勝ちパターンの中継ぎもシーズン同様の起用法へ変更する。

 オープン戦はここまで1勝8敗1分けと低調。前日には坂井オーナーが「非常に危機感を持っている」と発言した。だが心配ご無用。僅差で鉄壁の中継ぎがつなぎ、呉昇桓が締めるという、確立された形での勝利はチームに一層の盛り上がり、そして一体感を与えてくれるはずだ。

 和田監督が「(登板ごとに)状態は上がってきている。順調にきているな」と早くも全幅の信頼を置く呉昇桓。ガチンコモードの『石直球』がうなりを上げるのは、ここからからだ。

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