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掛布DC、鳥谷に“キング打法”注入

 「阪神春季キャンプ」(13日、宜野座)

 掛布雅之DC(58)が、宜野座キャンプ第3クール初日に合流し、キャプテンの鳥谷敬内野手(31)にキング打法を注入した。デイリースポーツ評論家の金本知憲氏(45)とともに軸足を意識した下半身の使い方を伝授。主力選手への指導は控える予定だったが、後輩の「20発打ちたい」の思いに応え「鳥谷の阪神で優勝しないといけない」とゲキを飛ばした。

 何度も踏みとどまった。伝えたい思いをグッとこらえていた。前日に「邪魔しちゃいけない」と明かしたように、主力への助言は避けるつもりだった掛布DC。その足を動かしたのは「20発打ちたい」と言った後輩の思い。特打を終えた鳥谷を「カネも言ってたけど…」と呼び止めた。

 金本氏も加わり、約15分間、本塁打講義が始まった。「体の強さもパワーも金本並みにあるのに、本塁打が出ないのはなぜか」‐。原因は下半身にあった。鳥谷はトップをつくる際に内股になる傾向があり、直前のフリー打撃中に金本氏は軸足、掛布DCは右足の欠点を指摘していた。下半身で生み出した力をボールに伝えられていなかった。

 2人の間で、軸足を修正すれば改善されるという結論に至り、内側に入れすぎないよう鳥谷の膝を持って意識付けした。「男らしくなった。腰が据わって四股を踏むイメージ」と掛布DCは言い、鳥谷も「やってみて、よかったらやりたい」と14日の練習から取り入れる方針だ。

 掛布DCと金本氏から、2人で計825本塁打の理論を注入された鳥谷。練習中、掛布DCに「20発を打ちたい」と率直な思いを打ち明けていた。09年に20本塁打を放ったが、以降は統一球の影響も重なり減少。掛布DCも「チームリーダーとして足りないのは本塁打」と感じていたからこそ、自ら課した禁を破ってまで鳥谷にメスを入れた。

 そこには、和田阪神に優勝してほしいという切なる思いがある。「『鳥谷の阪神』として優勝しなきゃいけない」。85年は生え抜きの力が結集して日本一を勝ち取った。03年以降は星野監督をはじめ外部の力と生え抜きが融合した。

 だが「今はその力が失われている。だから鳥谷が引っ張って、阿部の巨人のように、鳥谷の阪神にならないといけない」と力を込めた。「試すか試さないかは本人次第」と語るように、一線を越えて踏み込むつもりはない。ただ虎に勝ってほしい。ミスタータイガースの思いは主将に届くか‐。

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