掛布DC“若虎一番星”に緒方を指名

 阪神の掛布雅之DC(58)が16日、鳴尾浜で行われた若手の強化練習を視察し、プロ2年目で宜野座キャンプスタートが確実な緒方凌介外野手(23)を若虎の一番星に指名した。室内での打撃練習を視察し「形が崩れていないし、台湾で自信をつけたんじゃないか」と絶賛。起用法でも重要なピースになれると太鼓判を押した。

 室内練習場から出てきた掛布DCの表情が緩んでいた。約1時間にわたって、強化練習組の打撃練習を視察。秋季キャンプで教えたことができているか、忘れていないか‐。その域を越えるスイングを見せたのが、2年目の緒方だった。

 「形ができている。彼にとって、楽しみな1年になるね。レベルアップというよりは良いものを持ってる。形が崩れなくなったし、台湾で自信をつけたんじゃないかな」。そう掛布DCが語ったように、11、12月に台湾で行われたアジア・ウインターリーグでは22試合の出場で打率・348を記録した。異国の地で見知らぬ投手から残した数字が示す意味は、想像以上に大きい。

 だからこそ「和田監督も彼を若手の1番手として考えていると思う。(秋季キャンプの)11月にその形を見せてくれたからね」とミスタータイガースが一番星に指名する。さらにその魅力は打撃だけでなく、走力、守備力も併せ持つ。「走れるし、守れるし。代打から入ってそのまま守ることだってできるからね」と起用法をも変えられる選手であることを説く。

 ここ数年、虎の代打起用には必ず代走・守備要員が必要だった。ただ緒方が代打で起用され、そのまま守備に就けるのであれば1軍ベンチ入りの枠を柔軟に使うことができる。本人にとっても2打席目、3打席目と打席数を消化できれば、レギュラー獲りへのチャンスも広がる。

 代打だけ、代走だけ、守備だけではなく、三拍子そろった選手の存在はチームにとって貴重。掛布DCが一番星に指名するのはごく自然な流れだ。本人も「秋季キャンプでスタンスが広くなるクセを指摘されて、そこを意識してやってきた。今は気にならないし、キャンプでは開幕1軍に入るために猛アピールしたい」と力を込める。

 掛布DCは安芸スタートになるが「テレビでも見れるからね」と沖縄キャンプの様子もチェックする方針。9年ぶりのリーグ制覇へ、“一番星”の飛躍が欠かせない要素になる。

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