メッセ、今季183Kで奪三振王確実

 「ヤクルト2‐3阪神」(4日、神宮)

 阪神のランディ・メッセンジャー投手(32)が、奪三振王のタイトル獲得を確実にした。中4日で先発し、7回で7奪三振。シーズン通算183奪三振となり、2位の広島・前田健に29個差をつけた。勝利投手にはなれなかったが、CSファーストSへ向けて勢いをつけたマウンドだった。

 念願の勲章を手中に収めた。メッセンジャーが今季最終登板で、来日初タイトルとなるセ・リーグ最多奪三振に当確ランプをともした。

 「三振の数とイニング数にはこだわっていたのでうれしいね」

 初回1死で引退試合となった宮本から3球で初三振を奪う。五、六回はともに2三振。七回1死は松井淳をフォークで空振り三振に仕留めて、計7三振を積み重ねた。

 今季183奪三振。5日に今季最終登板を迎える2位の広島・前田健に、29個差をつけてタイトル奪取を決定づけた。

 前回登板した中日戦後は、審判の判定に不満をもらした。「イライラすることはあるけど、闘争心の表れだから。判定に影響されずに自分を保って投げられた」。この日は反省を生かして、落ち着いた投球を続けた。

 ただ、1球に泣いた。2点リードの六回2死三塁。バレンティンに外角直球を捉えられ、弾丸ライナーで右翼席最前列へ同点2ランを運ばれた。

 「全体的にすごくよかったけど、1本のホームランでこういう結果になった。過去3年間で唯一、彼に打たれたホームランだった。グレートピッチングができたけど、ああいうボールを打たれたので脱帽するしかない」。その後は打線が勝ち越せず、7回4安打2失点で降板。来日後、自己最多となる13勝を逃した。

 今季はメッセンジャー抜きで2位への躍進はなかった。来日4年目の今季は開幕投手を任され、阪神の外国人では48年ぶりとなる開幕戦勝利を飾った。1年間ローテを守って、チームトップの12勝8敗、防御率2・89。6完投、3完封はともにリーグトップタイ。能見、藤浪、スタンリッジと先発4本柱の中でも中心的な存在だった。

 CSファーストSでは第1、2戦のどちらかで先発することが濃厚だ。1年間投げ抜いた自負と自信。新たな勲章も力に変えて、広島打線を抑え込む。

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