球団新!マートン4戦連続猛打賞

 「阪神6-7ヤクルト」(22日、甲子園)

 球団新記録の4試合連続猛打賞も、勝利には結びつかなかった。ついに阪神のV逸が決定。試合後のチームには重苦しい空気が漂った。だがマートンはショックを引きずらない。次の目標であるCSに向けて、早くも気持ちを切り替えた。

 「もちろん目標としては優勝を目指してやってきました。それができなかったので次の段階に向けて頑張るだけです」

 好相性を誇るライアン小川から快音を奏でた。いきなり2点のビハインドを背負った初回は、1死一塁から鮮やかに一、二塁間を破り、チャンスメーク。先頭打者の六回には中前へ鋭くはじき返し、反攻の口火を切った。

 この日もこれで終わらなかった。マートンは高い集中力を保った。七回2死二塁から小川の変化球をライナーで左前へ運ぶ適時打。勝利を信じる4万6000人を超える大観衆をドッと沸かせた。

 最近4試合では打率・722。手が付けられない状態だ。絶好調の助っ人に関川打撃コーチは「もともと技術の高い選手だけど、今は集中力が高い。打つべきボールをしっかり捉えられている」と賛辞を惜しまなかった。

 チームが大失速を続ける中でマートンの存在は心強い限り。そのバットで悲願のCSファーストS突破へと導く。

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