和田監督7差も不屈「何が起こるか…」

 「巨人5‐3阪神」(28日、東京ド)

 構想とは真逆を描いた現実。タテジマが敵地の海に沈んだ。阪神が連夜の敗北。遠ざかる宿敵の背中。7ゲーム差。またしても自力優勝の可能性が消滅した。視界はぼやけ、夏の終わりを告げる秋風が吹き抜けた。猛虎がキバをもがれた。

 不屈の精神。初回先制被弾で負った2点の傷。二回、マートンが中堅左に特大の12号ソロを刺した。再度2点差で迎えた四回、今度は福留が8試合連続安打となる右翼ポール直撃の同点6号2ラン。風向きは変わりかけた。ただ、肩を並べても、追い抜くことができなかった。

 同点の五回、2死満塁。マートンが投ゴロ。2点を勝ち越された六回にも、2死満塁の絶好機を迎えたが、西岡が空振り三振。悔しさのあまり、バットを地面にたたきつけようとした背番号7。悔恨の回想シーンとなった。

 「追いついてから、チャンスがあっただけにね。今日はあそこだな」。五回、鳥谷に四球を与えながら、左腕・青木をマートンにも続投させた巨人。先勝した宿敵のゆとり采配を打ち砕けなかった無念さ。和田監督は苦虫をかみつぶした。

 虎将の執念。2点ビハインドの八回、マウンドに安藤を送り込んだ。劣勢下に投じた勝利の方程式。逆転を信じた。ベテラン右腕は期待通り、1回を3人で退けた。だが、反撃は届かなかった。

 「もちろん、こちらからしたら、取らなければいけなかったふたつのゲーム。でも、これから何が起こるか分からない。選手たちもあきらめてないし、そういう気持ちでやっていきます」。和田監督は過去を振り返らず、前だけを見つめた。

 突きつけられた数字は逆転優勝への厳しさを物語る。だけど、まだ終わっちゃいない。可能性もゼロじゃない。前例があるからこそ、奇跡という言葉は存在する。残り33試合。逆襲あるのみだ。猛虎の底力を信じている。夢を持ち続けて。

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