和田監督が猛ゲキ!宿敵・G倒で優勝や

 打倒・巨人で優勝や‐。阪神・和田豊監督(50)が18日、甲子園で行われた全体練習前に全選手を集め、宿敵をなぎ倒して、8年ぶりのリーグ制覇を成し遂げようと訴えた。現在、2・5ゲーム差の2位。残り82試合で追いつき、追い越し、難敵を眼下に望む。

 全体練習開始前の午後1時57分。聖地の右翼に、見えない絆で結ばれた輪が広がった。緑の芝生にタテジマが映える。相棒のバットを手に和田監督が中心に立った。熱い語り口調。各選手の顔を見渡しながら、個々の心に訴えかけた。

 「オールスター以降の夏場が勝負だ。ただオールスターまでもしっかり戦って、整えていかないといけない。交流戦は3連敗で終わったけど、ひとつ勝ち越して終わることができた。ピッチャーの頑張りが大きかった。夏場になればピッチャーもへばってくる。その時に野手がもり立てていけるよう、しっかりと準備する3日間にしよう。打倒・巨人!優勝だ!」

 交流戦を5年ぶりの勝ち越しとなる12勝11敗1分けで終え、完全休養日を挟んで迎えた全体練習。リーグ戦再開となる21日のDeNA戦まで3日を残し、心に余裕とは違う穴が生まれやすいタイミング。もう一度手綱を締め直し、初戦から全速力で駆けるために虎将が声を張った。

 打倒・巨人とリーグ優勝は夢物語で終わらせない。夢と目標を成就させるために不可欠なのは、打線の再構築と再編成。3連敗フィニッシュとなった16日の楽天戦後、和田監督は言った。「打つ方が少し下降線に入ってる」。調子、流れ、歯車、勢い…。陰りの見え始めた攻撃陣を再び上向かせるため、指揮官は動いた。

 フリー打撃が始まると、ケージの背後、真横から視線を送り続けた。水谷、関川、高橋各打撃コーチとも身ぶり手ぶりを交えて言葉を交わした。今後の起爆剤と期待する2軍降格中の新井良を1軍に合流させ、三塁の守備練習ではマンツーマン指導で助言を送り、心への響き具合、眼光からは再昇格にかける不退転の決意を感じ取った。

 守護神・久保は2軍調整中だが、リーグ2位の防御率2・93を誇る投手陣への信頼は厚い。だが、ペナントレースは長い。近い将来、必ず落ち込む時が来る。その時にいかに打線がカバーできるかがカギとなる。

 今こそ思い出せ。原点回帰。チャレンジャー精神。失う物はないはず。貯金10を守ろうとしたら負ける。常に攻めの姿勢を忘れるな。心技体の充実こそが、チャンピオンフラッグをつかみとる近道となる。

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