和田監督ハッパ「もう一度原点に返れ」

 「交流戦、楽天2‐1阪神」(15日、K宮城)

 和田阪神の交流戦連勝フィニッシュの未来予想図は、もろくも崩れ去った。6月初の連敗。6連勝中だった土曜日の連勝神話も途切れた。1点が重かった。本塁が遠かった。杜の都にこだました鈍い打球音。猛虎打線の金看板が泣いていた。

 西岡が天を仰いだ。1点を追いかけた九回、2死三塁。外角直球に石山球審の右手が上がる。痛恨の見逃し三振。屈辱の最終打者。声にならない声を発した背番号7の背中も泣いていた。

 序盤の拙攻が敗戦を招いた。三回までに4安打と3四球で塁をにぎわせながら、得点は坂の中前適時打による1点だけ。適度に荒れた永井の投球。各打者のスイングは狙い球を絞り切れず、受け身の形に映った。

 「ボール球を振って、相手を助けてしまったね。誰がということじゃなく、もう一度原点に返って、選球眼をしっかりやっていかないと。そういうことがしっかりできてたから、好調の時があったわけだから」と和田監督。今季9度目の完封負けを喫した13日の日本ハム戦に続き、低めのボールゾーンに落ちる球に手を出した打線に原点回帰の姿勢を説いた。

 交流戦ラストマッチ。相手は難敵の田中だが、楽天に4連敗を喫して、地元に戻ることはできない。敵地に六甲おろしを響かせよう。猛虎の底力を東北の地に刻み込め‐。

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