マリンの風を味方につける！阪神・新井良太内野手（２９）が２１日、ＱＶＣマリンで行われたチーム練習に参加。昨季好打率を残した相性抜群の地を上昇気流の起点にする。

　「悪いイメージはないですよ」。練習後、取材陣から千葉の印象を問われ、即座に答えた。それもそのはず。昨季ＱＶＣでの２戦は７打数４安打。成瀬から本塁打を放つなど、打率・５７１と爆発。今年３月のＯＰ戦でも４打数２安打１打点と、バットは振れている。

　「風が強いので、変化球がよく曲がるイメージがある」。良太が話すように、球場特有の風を利用されれば投手に有利に働く一方で、低空の軌道なら打球がグンと伸びる特性もある。前夜完敗した西武戦で、防御率リーグトップの菊池雄星から、一矢報いる一発を放つなど、２安打と奮闘した。

　交流戦開幕カード（オリックス戦）２試合で無安打発進したものの、最近３試合は８打数４安打２本塁打５打点。「昨日はホームランが出たけど、そう簡単に打てるものではない。コンパクトに打つことを変えずにやっていきたい」と信条は変えないが、打撃の波は右肩上がりだ。

　ロッテの初戦先発は５月６日のソフトバンク戦で好投し、プロ初勝利を挙げた阿部。チームが初対戦の右腕対策は「ビデオを見てから」。今季はヤクルト・八木、中日・カブレラ、オリックス・ディクソンら「初モノ」にチームは屈してきた。負の連鎖を断ち切るため、良太が好相性の地で攻略の糸口を探る。