鳥谷、トドメの3ラン!3年ぶり5打点

 「ヤクルト7-11阪神」(11日、松山)

 カクテル光線に映える背番号1。端正なマスクは崩れない、崩さない。猛虎の金看板を背負った打線の主軸。3年ぶり3度目の1試合5打点。阪神・鳥谷が戦況を動かし、勝負を決めた。こんな姿を待っていた。さすが、キャプテン。

 初回、1死二塁から中堅右に先制の適時二塁打。相手のスキを突いて二塁を陥れた好走塁。鳥谷劇場の幕が開いた。2点リードの六回、1死一、二塁では、右越えに弾丸ライナーを突き刺した。3号3ラン。八回にはトドメの中前適時打。勝利の礎を築いた。

 38打数4安打の打率・105。試合前の得点圏打率だ。勝負強さが求められる立場としては、低い数字であることは否定できない。しかし、この日は得点圏に走者を置いた4度の場面で3安打、1四球。乗らないはずがない。

 「トリが打ってこれで調子を上げてくれればね。やっぱりクリーンアップが(走者を)かえすと、強いなと相手にも映るしね」と和田監督。復調を待ち続けた虎将も、点と線とした3安打に確かな兆しを感じ取った。

 一喜一憂はしない。まだ1試合。長丁場をにらみ、確実性を増して続けていくことが自らに課された使命だと理解している。「捉えるところは捉えられてる。ファウルにするところはファウルにできてるし」。キャプテンの体内に出来上がりつつある確固たる芯。太さと強さを求めていく。

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