岩田2軍降格の屈辱乗り越え今季初勝利
「阪神7-6ヤクルト」(4日、甲子園)
大きな大きな1勝だ。2軍降格の屈辱から先発マウンドに上がった阪神・岩田が待望の今季初勝利を挙げた。
「みんなに援護してもらって勝たせてもらいました。気持ちの面で大きい。やっと1軍の戦力になれたと思います」
初回、いきなり試練が訪れた。先頭の比屋根の三ゴロを新井良がはじき出塁を許すと、その後、1死一、三塁で4番バレンティンを迎えた。今季はこの試合まで先発した3試合すべてで初回に失点。球場に漂った嫌な雰囲気を自ら振り払った。
バレンティンを内角に食い込むカットボールで一邪飛に打ち取ると続く畠山も遊ゴロ。初回のスコアボードに今季初めて「0」を点灯させた。結局、6回を7安打2失点にまとめた。
4月13日のDeNA戦(甲子園)で初回に6失点。開幕から3連敗となり2軍に降格した。この日はユニホームのソックスをファームが今季から取り入れるクラシックスタイルにして臨んだ。その意図は明かさなかったが、雪辱を果たした。
和田監督は「初回どうなるかと思ったけど、何とか踏ん張ったね。一つ勝つのは大変」と称えながらも「高いレベルを求めている。先発3、4本に入ってくる投手。もっと内容のある投球を」と注文も忘れなかった。
それは岩田も同じだ。「今日は7回までいかないと。次回しっかり投げられるようにしたい」。次回こそ満点の投球を披露する。