小嶋、能見のフォークまねてローテ獲り

 能見フォークで先発を勝ち取る!阪神・小嶋達也投手(27)が18日、鳴尾浜で自主トレを行った。かつての希望枠入団もプロ7年目。今季は再び先発ローテ入りを目指す。能見をはじめ、岩田、榎田ら先発左腕はめじろ押し。し烈な争いに勝ち残るためエース能見に学び、超えることを誓った。

 今季にかける思いが、小嶋を奮い立たせた。「能見さんと岩田さん、榎田に勝たないといけない」。豊富な先発左腕を抱える阪神投手陣。勝ち残るために、エース超えを決意した。

 高い目標を達成するには、自信となる“武器”が必要と考える。「ウイニングショットとして、空振りを取れるフォークをものにしたい」。目をつけたのが能見の決め球だ。

 昨年、能見の登板全試合を、自宅のビデオで録画。スロー再生で、投球フォームなどを何度も見返した。パソコンの動画もチェックし、どん欲に研究し続けた。

 すぐ近くにこれ以上ない手本がいた。「どうやって投げているかを、早くどんどん聞きにいきたい」。キャンプでは観察して、質問攻めをするつもりでいる。

 ライバルでもある左腕は、大阪ガスの直系の先輩。“ドラ1”として、ともに期待されタテジマに袖を通した。共通点が多いからこそ、超えるにふさわしい目標だ。WBC日本代表候補にまで成長した能見も、ブレークしたのはプロ5年目の30歳。苦悩を味わった虎のエースと同じ道をたどるべく、今年28歳になる小嶋は生まれ変わることを決意している。

 プロ1年目に2勝をマークしたものの、2年目は1軍登板なし。ここ2年は中継ぎ起用が続いた。過去6年で3勝と、厳しい立場にいる。それでもエース超えを果たすため「誰にも負けない」と力を込めた。

 2月のキャンプインまで、精力的にブルペンに入る。例年より40球も多い「1日100球」のノルマを自らに課す。

 中西投手コーチは先発陣を「右3枚、左3枚が理想」としている。「フォームを変えたし、中継ぎの経験も生かす」。過去の先発スタイルを捨て、生存競争を勝ち抜いていく覚悟だ。能見から学び能見を超える‐。7年目左腕の挑戦が始まった。

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