桧山が藤浪に“メシ会”でアドバイス

 阪神・桧山進次郎外野手(43)が10日、春季キャンプの1軍スタートが内定しているドラフト1位の藤浪と、キャンプ地の沖縄・宜野座で食事会を開くプランを明かした。若き右腕がチームへ溶け込むために、一肌脱ぐ考えだ。

 藤浪は甲子園のスターとして、大勢のファンに囲まれる経験は豊富だ。だが、桧山は「(キャンプでは)一気にファンの人が来るからね。プロのユニホームを着ると(高校時代とは)また違うと思う」と環境の変化を心配する。

 その変化に順応するため、また虎の将来を担う右腕に道を示すための食事会だ。「今の若い子がどういう考え方で野球をやってきたかが、話をすることによって分かるから」と積極的にコミュニケーションを図る。

 桧山にとってプラスもある。若い選手との対話で「自分も勉強になるし、刺激も受ける」と話す。何より、藤浪の人となりを知ることで、正しく接し、正しく導くことが可能となる。それも「チームを背負って立つ投手になってもらわないと」という思いからだ。

 若きエース候補の藤浪。桧山も「高校野球では、スーパースター。優勝を狙って優勝するのは、なかなかできることではない」と、その規格外の力は認めている。それでも迷うことがあるのがプロの世界だと、ベテランは熟知している。時に対話で、時に背中で。桧山が虎の至宝を導いていく。

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