宇良、十両確実 7場所スピード出世だ

 「大相撲春場所・14日目」(26日、エディオンアリーナ大阪)

 奇手「居反り」を武器に、関学大から初めて角界入りした西幕下2枚目の宇良(23)=木瀬=が6勝目(1敗)を挙げ、来場所の十両昇進を確実にした。所要7場所(幕下付け出しを除く)での新十両となれば、常幸龍らの6場所に次ぐスピード出世。横綱白鵬は大関琴奨菊を上手投げで退けて単独トップを守り、稀勢の里、豪栄道の両大関は2敗をキープした。千秋楽で白鵬が勝てば4場所ぶり36度目の優勝。敗れた場合、豪栄道-稀勢の里の勝者と13勝2敗で並び、優勝決定戦に持ち込まれる。

 十両昇進を確実にしたのは、代名詞のアクロバット相撲だ。宇良は立ち合い、低く当たったが懐に潜れない。強烈な押しに耐えながら一瞬の隙を突くと、素早く大輝の右足を取った。そのまま一気に出て、土俵際で豪快に投げ飛ばした。

 「前に出る相撲を思い切り取ろうと。(足取りも)流れで出た。よかった」と笑顔を見せた。「学生時代は雲の上の存在」と言う相手を大事な一番で下し「自分も力を付けてきたかな」と、プロでの1年の成長をかみしめた。

 取組後は昇進が不透明で「やることはやった。あとはもう、どう悩んでも」とやきもき。だが、幕下陥落ラインの十両下位陣が次々と敗れ、所要7場所のスピード出世が濃厚となった。

 昨年地元大阪でデビュー。館内の「宇良」と書かれたボードなどの大声援を力に変えた。母・信子さんは年6場所すべてに駆け付け、愛息を見守ってきた。取組後などに「上がれる時は、流れに乗って上がりなさい」と伝えているが、本音は違う。想像以上の早い出世に「体が追い付いていない。いつも大きな人ばかりを相手にして。ゆっくりでいいのに」と、うれしさと心配が半々なのだ。

 172センチ、122キロの小兵。関取でも白星を積み重ねることが母孝行になる。バラエティー番組で一躍有名になった「居反り」の使い手。相手が格段に強くなる十両なら、その伝家の宝刀がさく裂する可能性は高まる。

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