北の湖部屋を引き継いだ山響部屋が初稽古

 日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)の死去で、北の湖部屋を引き継いだ山響部屋が7日、東京都江東区の同部屋で初めて稽古を行った。上がり座敷には北の湖親方の遺骨が置かれ、遺影が見守る中、冬巡業に参加している幕内北太樹らを除く11人の力士たちが2時間ほど汗を流した。

 「土俵の充実」を掲げていた北の湖理事長。力士たちにとっては、来年1月10日に初日を迎える初場所で、いい内容の相撲を取ることが弔いとなる。稽古では最後に遺骨と遺影の前で念入りに四股を踏み、心を新たにした。

 新しく師匠となった山響親方(45)=元幕内巌雄=は上がり座敷の隅の方に座った。「(北の湖親方が座っていた座敷中央は)まだ顔じゃないです。座れないです。何もしゃべらなくても緊張感があった」と話し、さらに「とにかく稽古は四股が大事と教えてくれた。それを守っていきたい。責任感が全然違います」と口元を引き締めた。部屋の看板はまだ北の湖部屋のままで、初場所後に付けかえる予定でいる。

 親方が亡くなって2週間以上がたつ。長く付け人を務めた三段目の大露羅は「サウナとか、いつも親方が行っていた場所に行ってます。必ず帰りに(コンビニの)ミニストップに寄ってアイスキャンディーを買ってました」と懐かしんだ。

 22日には2005年6月の二子山親方(元大関貴ノ花)以来の協会葬が両国国技館で執り行われる。山響親方によると三段目以上の全力士が参列してお見送りをするという。

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