白鵬、単独1位 51場所連続勝ち越し

 「大相撲名古屋場所・8日目」(19日、愛知県体育館)

 横綱・白鵬(30)=宮城野=は、魁聖(28)=友綱=を寄り切って8連勝。自己記録を更新する38回目のストレート給金を決めた。さらに幕内51場所連続勝ち越しとなり、元横綱・北の湖を抜いて史上単独1位に躍り出た。横綱・鶴竜(29)=井筒=も勢(28)=伊勢ノ海=を上手投げで下し、8連勝。全勝の両横綱を、1敗で大関・照ノ富士(23)=伊勢ヶ浜=、関脇・栃煌山(28)=春日野=、平幕・鏡桜(27)=鏡山=の3人が追う。

 白鵬が慎重な取り口で51秒6かけて魁聖を慌てずに寄り切った。1年ぶりの対戦で、過去は5戦全勝。同じ一門で手の内を知り尽くしており、右の相四つとあって取りこぼしの可能性は限りなく低い。しかし、そんな楽観的な面は全く見せず、右四つに組み止めてからは石橋を叩いて渡るような安全策を貫き、自身38回目のストレート給金を決めた。

 支度部屋に戻ってきてからも悠然としていた。「慎重だった?(体のサイズは)上も横も相手が上。多少重かったね。力を出さないと寄り切れなかった」と落ち着いて話した。194センチ、192キロの魁聖は、幕内では195センチの勢と2人だけ白鵬より長身の力士。実力差は大きいとはいえ、勝ち越しのかかった一番だけに時間をかけて盤石の体勢で白星をつかみにいった。

 この勝利で大関時代の07年1月から幕内51場所連続勝ち越しとなり、北の湖を抜いてついに単独トップに立った。「土俵に上がり続ければ話題になるようないろいろな記録があるからね」と、8年以上かけて到達した快挙を振り返った。

 後半戦では両関脇と4大関、そして鶴竜との千秋楽決戦が待っている。V35へ向けて、まずは9日目、先場所苦杯を喫した逸ノ城(22)=湊=にリベンジを果たす。

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