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貴乃花親方、兄弟子の「遺志引き継ぐ」

 急性心不全により、20日に43歳で死去した大相撲の元大関貴ノ浪の音羽山親方(本名浪岡貞博)の葬儀・告別式が22日、名古屋市守山区の斎場で営まれ、約300人が参列した。現役時代から同部屋だった貴乃花親方(元横綱)は「思いもよらぬ出来事でした。遺志を引き継いでいきます」と悼んだ。戒名は「貴勇院釈貞誠(きゆういんしゃくていじょう)」。

 貴乃花親方は、ほほ笑む音羽山親方の遺影に向かって約10秒間、手を合わせて祈り続けた。1987年3月、青森県三沢市から藤島部屋(当時)に入門した浪岡少年と出会ってから28年。88年3月に自身が初土俵を踏んでからは、関取を目指して稽古場でしのぎを削った。

 現役時代は横綱と大関として2度の優勝決定戦で雌雄を決した。引退後は貴乃花一門を立ち上げ大相撲の発展へ互いに盛り立てた。盟友と言っていい存在だった音羽山親方を失いショックは癒えていない。それでも「思いもよらぬ出来事でした。ひとつ違いの兄弟子と弟弟子として、15、16歳のころから一緒にやってきました。遺志を引き継いでいきます」と、故人の思いに応えていく決意を示した。

 貴乃花部屋ただ一人の関取、貴ノ岩は目を真っ赤にしながら「残念です。とにかくやさしかった。一度も怒られたことがない。『お前を信じているよ』と言われたので、裏切らないように頑張ります」と、さらなる精進を誓った。相撲協会理事の八角親方(元横綱北勝海)は「さみしいね。これから協会の力になってほしい人だった」と悼んだ。

 葬儀では「家族のことをたくさん愛してくれてありがとう」というメッセージのナレーションが流され、棺には好物の納豆や、長女からの手紙が納められた。午後1時55分、貴乃花親方、一門の親方、関取衆によって運ばれて出棺。「貴ノ浪~」「大関、ありがとうございました」と声がかけられる中、永遠の旅へと出発した。

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