日馬、光栄「この運命に感謝します」

 大相撲で史上3位の優勝31回を誇り、6月1日に60歳の誕生日を迎える元横綱千代の富士の九重親方が31日、東京・両国国技館で歴代横綱10人目の還暦の土俵入りを披露した。太刀持ちは白鵬、露払いが日馬富士。現役の両横綱を従えて力強い雲龍型を見せ、後援者ら約1200人が集まった館内から「千代の富士、日本一!」という大きな声援が飛んだ。

 日馬富士は26日に都内の病院で右肘の遊離軟骨の除去手術を受けたばかりだが、「ずっとビデオを見ていた憧れの大横綱と一緒の土俵に上がれて光栄です。この運命に感謝します」と露払いの役目を終えてホッとした表情。手術では骨棘(こっきょく)を削り取るなど計10個の骨片を摘出し「稽古は傷跡の様子を見ながら」と語った。

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