逸ノ城、まげ1勝も「まだダメです」

 「大相撲九州場所・2日目」(10日、福岡国際センター)

 新関脇逸ノ城は宝富士を下手投げで下し、場所前にまげを結って以降初白星となる初日を出した。大鵬と並ぶ史上最多32回目の優勝を目指す横綱白鵬は安美錦を押し出しで退け2連勝。横綱日馬富士、横綱鶴竜も勝ち、3横綱は安泰だった。大関陣は稀勢の里、琴奨菊は勝ったが、豪栄道は豪風に突き落とされて2連敗と苦しい滑り出しとなった。

 勝つには勝ったが、満足できる内容ではなかった。逸ノ城は支度部屋の風呂から上がると「まだまだダメです。立ち合いがきちんと当たれていない状態。今日の相撲は自分の相撲じゃない」と反省点を口にした。

 立ち合い右差しを狙ったが、入らず、いったん相手の頭を引いて呼び込んでしまう。だが、ここから踏ん張り、流れの中で右を差して、すくい投げ気味の下手投げを強引に決めた。

 前日は横綱日馬富士に完敗。師匠の湊親方(元幕内湊富士)から「昨日のことは忘れて今日から頑張れ」とゲキを受けての土俵で、まげを結って以降の初勝利となる新関脇場所初日を出した。だが、満足度は限りなく低い。

 不調の一因は立ち合いでの手のつき方にある。これまでもこの日も先に左をついてから右をつくが、師匠からは右四つなら右、左の順の方が右差しを狙う上で効率がいいと指導されている。それを現段階では修得できていないのだ。

 北の湖理事長(元横綱)は「たまたま右が入ったが、危なかった。立ち合いの突っ込みがない」と厳しい評価。3日目は碧山との体重合計400キロ対決。「立ち合いはもともとうまくない。でも、しっかり直していきたい」と巻き返しを誓った。

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