白鵬V31王手「横綱の意地」見せた!

 「大相撲秋場所・14日目」(27日、両国国技館)

 1敗同士の対決は、横綱白鵬が左からの上手出し投げで新入幕の逸ノ城を下し、千代の富士(現九重親方)に並ぶ史上2位の31回目の優勝へ王手をかけた。

 横綱の意地と責任を乗せた上手出し投げが決まった。白鵬は立ち合い、速く低く立った。瞬時に命綱の左上手を引き、上手は取らせない。30回の優勝で鍛えた心と技と体で力の差を見せつけた。

 「横綱の意地というか、いいカベになるという気持ちだった。いい勝ち方ができたのが何よりだね」。支度部屋で目を閉じ、静かな口調で振り返った。

 前日、急きょ対戦が決まったものの、動じる様子もなく、淡々と横綱の使命を果たし、初顔相手に23連勝。「終わってみれば、いい緊張感だった」と、余裕さえ漂わせた。北の湖理事長(元横綱)は「横綱の面目を保った。これで90%、白鵬の優勝でしょう」と手放しで褒めた。

 千代の富士に並ぶ史上2位の優勝31回へ王手をかけると同時に、新たな力の台頭も感じた場所。報道陣に「若手のカベになれない時が引き際か?」と聞かれ「そう言われたらそうかもしれませんね」と答えた。当分、主役は譲らないという強い意志がこもっていた。

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