元朝青も興奮「すばらしいよ」

 「大相撲春場所・千秋楽」(23日、ボディメーカーコロシアム)

 大関鶴竜が大関琴奨菊を寄り切りで下し、14勝1敗で幕内初優勝を果たすとともに場所後の横綱昇進を確実にした。先場所は14勝1敗の優勝同点で今場所が綱とりだった鶴竜は、場所前に日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)が明示した「13勝以上の優勝」という昇進の目安を満たした。取組後には、審判部が同理事長に横綱昇進を諮る臨時理事会の招集を要請。24日の横綱審議委員会の推挙を経て、26日の夏場所番付編成会議と理事会で正式に第71代横綱鶴竜が誕生する。

 元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジさん(33)が春場所千秋楽を観戦した。鶴竜が初優勝を決めた大一番をまるで自分のことのように喜んだ。「よかったんじゃないの。いい相撲だったよ。無理な力が入ってなかったし、魅せる相撲だった。すばらしいよ」と絶賛した。来場所からはダグワドルジさんも経験したことのない“モンゴル出身3横綱時代”を迎える。「今までになかったよね。楽しみ」と新たな角界のスタートを心待ちにしていた。

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