「大相撲春場所5日目」(13日、ボディメーカーコロシアム)
白鵬と日馬富士の両横綱が、うるさい相手を危なげなく退けた。そろって序盤を土つかずで終えるのは、千秋楽相星決戦を演じた昨年九州場所以来で、しっかりと責任を果たしている。
29度目の優勝を狙う白鵬は突き、押しから豊ノ島をつかまえ、寄り切った。「3分の1が終わった。早く感じる。2人で引っ張っていくだけだ」と静かな口調。全休明けの日馬富士は強烈な右おっつけで隠岐の海を崩した。「体がよく動いている。一番に集中してやっているし、これからだ」と充実した表情だった。