日馬富士、豆まきに7千人 連覇へ闘志

 大相撲初場所で横綱として初めてとなる5回目の優勝を、見事に全勝で飾った日馬富士(28)=伊勢ケ浜=が3日、神奈川県秦野市の出雲大社相模分祠で節分祭に参加した。日曜で好天に恵まれたこともあり、昨年の3000人の倍以上となる約7000人が駆け付けて大にぎわい。ファンの祝福を受けながら威勢よく豆をまいた日馬富士は、春場所(3月10日初日・大阪ボディメーカーコロシアム)での連続Vへ決意を新たにした。

 これが全勝優勝の効果だろう。2月とは思えないポカポカ陽気になったとはいえ、出雲大社は人、人、人であふれ返った。小さな子供からお年寄りまで大きな歓声が上がる中、日馬富士は師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)をはじめ、安美錦、宝富士、誉富士らと威勢よく豆をまき続けた。周辺の公道まで人があふれるほどの盛況ぶりで、何回も入れ替えて行われたが、それでも豆まき開始からすべて終了するまで1時間以上もかかった。

 横綱に昇進した昨年の秋場所後、不知火型の土俵入りを披露した思い出の境内で、今度はファンからの温かい応援にパワーをもらった。出雲大社の草山清和・分祠長によると、行事が始まる午後2時半の3時間以上前に到着してくつろいでいたという。

 「横綱は“第二の故郷に帰ってくるようなもの”と言ってました。勇気を与え、縁起を担いできてくれた」と、にこやかに様子を説明。夏から秋にかけては社会貢献のために、境内での植樹も予定されているという。

 初場所が終わってから1週間が過ぎたが、「皆さんが喜んでくれて良かった。初場所は自分だけじゃなく、部屋の関取衆の成績も良かったので、声援が多かったんじゃないですか。もっと横綱として頑張らないといけないという責任を感じた」と話し、春場所での連続優勝へ静かに闘志を燃やした。初めての大阪場所での賜杯奪取を目指して、4日から稽古を再開する予定だ。

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