白鵬、魔さか2敗目で2差…賜杯遠のく

 「大相撲初場所12日目」(24日、両国国技館)

 白鵬にとって、特別なものとなるはずだった賜杯が遠のいた。琴欧洲に立ち合いで左上手を許し、引き技につけ込まれて寄り切られた。全勝の日馬富士と2差。支度部屋ではしばらく無言。「左を取られないようにしたかったが、どうしても取られてしまった。(残りは)一番一番ね…」と落ち込んだ。

 敬愛する元横綱大鵬の納谷幸喜さんが場所中の19日に死去。この日の朝には「全横綱があこがれる(史上最多)32回の優勝。亡くなられて初の場所ですから、そのスタートとしたい」と、24回目の優勝を強く意識していた。11年秋場所以来となる東京場所での賜杯も意識していたが、苦しくなった。

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