かど番の琴奨菊、鶴竜の変化に恨み節

 「大相撲九州場所7日目」(17日、福岡国際センター)

 かど番の琴奨菊は、鶴竜との大関対決を立ち合い変化に屈して2敗目を喫した。今場所初めて大入りが出た九州場所。ご当地大関のあっけない敗北に、観客からはヤジが起こり、北の湖理事長(元横綱)も苦言を呈した。横綱白鵬と関脇豪栄道はともに全勝をキープ。横綱日馬富士は6勝目。他の大関陣では稀勢の里が連敗を止め5勝目。かど番琴欧洲は不覚を取り2敗となった。

 今場所初めて大入りが出た場所の熱気が、一気に冷めた。観衆5905人の悲鳴とため息が交じり、会場は騒然となった。福岡出身のご当地大関琴奨菊が、立ち合いで右に変わった鶴竜のはたき込みに屈し2敗目。わずか0秒6。攻防のない決着にヤジも飛び交った。

 九州場所では、同じ福岡出身の大関魁皇(現浅香山親方)を継ぐ立場にある琴奨菊。かど番脱出へ痛い2敗目。声援を送るファンを裏切る内容に「これで同じ勝ち負けですから。食った自分も悪い。でも普通はないよね」と恨み節だった。

 北の湖理事長(元横綱)は「鶴竜はとっさに出たのでは。琴奨菊も相手を見ていない」とした上で、ファンに対し「地元の力士に頑張ってほしいというのはあるだろう。残念だった」と述べた。

 鶴竜は「(批判は)言われても仕方ない。申し訳ない。最初から(変化を)決めていたわけではない」とうつむいた。前日敗れた琴欧洲に続く大関戦。連敗を免れたい気持ちは分かるが、今年3月に大関に昇進した際「お客さまを喜ばす」と口上を述べただけに、後味の悪さが残った。

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