追悼式典で遺族「祖母返して」 ドイツ、Xマス市場に車突入1年

 【ベルリン共同】ドイツ東部マクデブルク市は20日、クリスマスマーケット(市場)に車が突っ込んで6人が死亡、300人以上が負傷した事件から1年を迎え、中心部の教会で追悼式典を開いた。メルツ首相らが出席。母親を失った遺族の女性が登壇し「埋めようのない喪失感が残る。祖母を返してほしいというのが、子どもたちのクリスマスの願いだ」と訴えた。

 式典後、市民らがキャンドルを手に事件現場を訪れ犠牲者を悼んだ。事件が発生した午後7時ごろ、市内の教会の鐘が一斉に鳴り響いた。

 今年のクリスマス市は11月20日、厳戒態勢の中で開幕した。今月29日まで開催予定だが、この日は追悼のため休業した。

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