暗黒物質、兆候を観測か 宇宙の謎迫る国際チーム

 宇宙を構成する物質だが正体が分かっていないダークマター(暗黒物質)を巡り、兆候の可能性がある現象を観測したとの研究結果を、米国立研究所などの国際共同研究チームが7日までに明らかにした。観測されたのは1度だけで発見したとは言い切れないとしているが、他の観測データも含めて分析を続ける方針だ。

 暗黒物質は宇宙に大量に存在すると考えられているが光や電波では観測が困難。米ローレンスバークリー国立研究所のアーロン・マナレイセイさんは「(チームの実験の中で)最も有力な証拠となり得る現象を観測でき、非常に興奮している」とコメントした。

 チームは米サウスダコタ州の施設で実験した。10トンの液体キセノンが入った装置を地下約1・6キロに設置し、暗黒物質の候補とされている仮定の粒子「WIMP」の検出を試みた。

 キセノンの原子にWIMPが作用すると、光が発生すると期待される。2023年から24年にかけて観測した220日分のデータを分析したところ、23年6月に、既知の粒子の存在だけでは説明しづらい現象が示されたという。

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