ブラックホール爆風、世界初観測 銀河外まで噴き出す
東北大などの研究チームは28日、地球から約34億光年離れた銀河の中心部にある超巨大ブラックホールから噴き出す「爆風」が、銀河の外側まで届く様子を世界で初めて観測したと英科学誌ネイチャーアストロノミーに発表した。ブラックホールの放つ風は、従来推定されていた100倍以上の威力があると判明。宇宙空間で物質が循環する仕組みの解明につながると期待される。
宇宙に無数に存在する銀河の中心部には、巨大なブラックホールが存在し、周囲の物質を吸い込む一方、一部を高速の高温ガスとして噴き出すことが知られている。
チームは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が主導して開発したエックス線天文衛星「XRISM(クリズム)」で、地球から約34億光年離れた銀河団(H1821+643)を観測。銀河中心部にあるブラックホール周辺の高温ガスの様子を精密に測定した。
その結果、ガスは広範囲で激しくかき乱され、その運動は銀河の大きさ(半径3万光年)を超え、約30万光年先まで及んでいることが判明した。
