セシウム微粒子の拡散経路特定 福島事故発生直後に生成、飛散

 福島第1原発から放出された放射性プルーム(雲)1立方メートル当たりのセシウムを含んだ微粒子の個数。円が大きいほど多い(宇都宮聡・台湾大教授提供)
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 東京電力福島第1原発事故で放出された高濃度の放射性物質セシウムを含んだ微粒子の拡散経路を特定したと、筑波大や台湾大などの研究チームが20日までに国際学術誌に発表した。2011年3月11日の事故発生から4日後に大量生成され、福島県内の広範囲に飛散していたことが判明した。

 微粒子はガラス状で「セシウムボール」と呼ばれ、大きさは数マイクロメートル程度。第1原発の炉心溶融(メルトダウン)に伴い生成されたとみられる。セシウムは粒子に閉じ込められているため、水に溶けにくい。これまでに第1原発周辺や関東地方で見つかっていたが、詳しい拡散過程は分かっていなかった。

 チームは11年6~7月に採取された福島県内100地点の土壌試料を解析。大気の流れのシミュレーションなどと組み合わせ、微粒子がいつ、どのように広がったのかを分析した。

 その結果、11年3月15日午前3時ごろに大量に生成され、同日深夜まで放出が続いていたことが分かった。

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