水分を節約できる小麦発見 乾燥地で食料得る切り札に

 水が得にくい環境でも生き延びられる小麦を見つけ、節水の仕組みを解明したと、神戸大や鳥取大のチームが16日までに国際学術誌に発表した。呼吸や水分の放出に使う気孔をあまり開かず、水分が出て行くのを抑えていた。乾燥地で食料を確保するための切り札になると期待する。

 チームによると、小麦は食料として需要が高いが、気候変動の影響で干ばつや乾燥地帯が増え、世界中で栽培に必要な水分を得るのが難しくなっていく恐れがある。

 チームは、実験で使って屋外に放置していた英国産の小麦の一部が、水を与えていないにもかかわらず葉を付けているのに気づいた。そのうち最も元気な小麦を「WS1」と命名。20日間水を与えない実験をすると、WS1は枯れたように見えたが、給水を再開すると再び葉が伸び始めた。

 詳しく分析すると、WS1は葉の表面にある気孔の開き方が通常の小麦に比べて小さく、出ていく水の量が約20%少なかった。苗から育てて枯れるまでに必要な水の量も約20%少なかった。

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