「私だけの物でない」と北川さん 化学賞への道、感謝交え振り返る

 【ストックホルム共同】ノーベル化学賞に決まった京都大特別教授の北川進さん(74)が記念講演に臨む会場には8日、雨が降る中、朝から続々と聴衆が足を運んだ。講演で北川さんは「皆さんに感謝している」と述べ、「これまでの道のりは決して私だけの物ではない」として関係者や家族への謝辞を交えつつ自身の研究を振り返った。

 北川さんは黒のスーツに、受賞決定を受けて特注した西陣織のネクタイを着用。自身が開発した金属有機構造体(MOF)のデザインがあしらわれている物だ。北川さんは名前が呼ばれると小さく一礼し登壇、3部構成で語り始めた。

 化学賞講演に来たストックホルム大准教授のトム・ウィルハンマーさん(43)は北川さんらと同じ分野を研究してきたといい「どのようにこの分野が始まったのか、その歴史を知りたい」と興奮した様子で語った。

 講演には共同受賞が決まった米国のオマー・ヤギーさんら2人も出席。

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