陸自、フィリピンで降下訓練調整 台湾近接の州で、中国反発も

 【マニラ共同】陸上自衛隊が6月下旬、台湾に近いフィリピン最北バタネス州で、フィリピン軍の航空機に搭乗した陸自第1空挺団(千葉県船橋市)の隊員をパラシュート降下させる訓練を実施する方向で、フィリピン側と調整していることが15日、分かった。海洋進出を強める中国を念頭に日本とフィリピンが防衛協力を拡大させる中での訓練となり、中国の反発が予想される。

 自衛隊とフィリピン軍の関係者が明らかにした。バタネス州は北端がバシー海峡を挟み台湾まで百数十キロにあり、米軍は昨年、最新鋭対艦ミサイル発射装置「NMESIS(ネメシス)」の展開訓練を実施、中国けん制の最前線となっている。陸自の降下訓練は米フィリピンと歩調を合わせた形で、日フィリピンの防衛協力拡大の象徴としたい思惑も両国にありそうだ。

 降下訓練は、フィリピンと米国の海兵隊が共催し15日に始まった合同演習「カマンダグ」の一環で、バタネス州のバタン島バスコでの実施を検討している。演習の目的は「紛争下で、指定された地帯の奪取と確保」と定められている。

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