地震で損壊の特養「応援ほしい」 職員疲弊、入居者受け入れ過密に
最大震度7を観測した熊本県では800以上の高齢者施設が被災した。宇城市の特別養護老人ホーム「しらぬい荘」では、損壊した別館の入居者を本館で受け入れ「すし詰め状態」に。被災して出勤できない職員もいて、人手不足が深刻化。職員の疲弊は高まっている。責任者は「応援がほしい」と訴える。
別館は地震で天井が崩落し床が壊れたため、入居者約70人を本館に移した。本館には元々の入居者約130人がいるため、リハビリ室や廊下にマットを敷いて寝床を作るなどして受け入れたが、過密状態になっている。
電気や水、3日ほどの備品は確保できているが、吉本正文事務長は「密集で入居者のストレスや感染症のリスクが高まる恐れがある」と懸念する。
通常は1日当たり40~50人の職員が働くが、勤務できない人もいて35人程度に減少。車中泊を続けながら出勤している人もいるという。特養に併設するデイサービスセンター職員の池田真一朗さん(47)は、自宅の片付けもできていないが「利用者に安心してほしい」と語り、受け入れ停止中のデイサービスの再開を願う。
