詐欺拠点オーナーが被害金を分配 自身は30~40%程度取得か

 カンボジアの特殊詐欺拠点を統括していたオーナーとみられる佐々木裕介容疑者(38)が逮捕された事件で、詐取した被害金の分配を容疑者が決めていたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。自身は30~40%程度を得ていた可能性がある。愛知など6県警合同捜査本部はこの拠点による被害は十数億円以上とみており、他に統括に関係した者の有無や詳しい資金の流れを調べる。

 捜査関係者などによると、運営資金を出す容疑者は部下の報酬も決めており、日本人のかけ子は1人あたり被害金の6~8%程度だった。1カ月の収入が100万円を超えることもあった一方、全く受け取れない者もいたという。人材ブローカーには、日本から拠点にかけ子を1人送り込むごとに100万円以上を支払っていたとみられる。

 捜査本部は16日に組織犯罪処罰法違反容疑で容疑者をタイから移送、逮捕した。拠点は容疑者や中国人の指示役らが管理し、日本国内で被害金を回収する際には台湾人の受け子を派遣していた疑いも浮上。同本部は多国籍で詐欺を実行していたとみて解明を進める。

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