「失業保険増やす」は危険 不正受給促すケースも
失業保険の受給額が増えるよう申請をサポートするとうたう業者に関する相談が相次いでいるとして、国民生活センターが注意を呼びかけている。うつ病を装うなど不正な手口を指示されるケースもあり「過度な期待を抱かせる広告や勧誘をする業者は危険だ」としている。
センターによると、こうした業者は複数あるとみられる。2025年度の相談件数は10月末までで216件に上り、24年度の同期比で2・4倍に達した。
相談では、失業保険の給付期間を延長できるようサポートすると言われ約20万円を支払ったところ、うつ病と診断されるためのマニュアルが送られ、指定したオンライン診療のメンタルクリニックを受診するよう指示された事例があった。他にも、解約を申し出ると高額な違約金を請求されたとの相談があった。
センターは、ハローワークで失業保険の申請手続きに関する相談が無料で受けられ、不正受給は刑事罰の対象になると説明。既に契約してしまっても、早期に解約を申し出ればクーリングオフが可能な場合があるとしている。




