海外の「安全基準適合」をうたい→基準を満たさないヘルメットの流通が横行【国民生活センターが注意喚起】

2023年4月から自転車乗車時の「ヘルメット着用」が努力義務化され、多くの自転車用ヘルメットが販売されています。ですが、「海外の安全基準(EN1078)適合をうたいながら、同基準を満たさないヘルメットが流通している」といいます。国民生活センターの公式Xアカウント(@kokusen_ncac)が、注意を呼びかけています。

■あごひもの幅が15mm未満、視野が隠れるものはNG

「安全基準への適合」や「マーク表示」をしっかりと確認することが大切。また、外観や構造について、基準を満たさないものは特徴があるため、合せてチェックしましょう。

【安全基準を満たさないもの】

・衝撃吸収層がない

・あごひもの幅が15mm未満

・チンカップがある

・視野が隠れる

■安全基準への適合をうたう6銘柄の調査結果は…

ヘルメットを購入した方からの相談がPIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)に複数寄せられています。「通販で海外の安全基準マーク付きと広告されたヘルメットを購入したところ、届いた商品位は安全マークがなかった」というケースも。そこで、国民生活センターでは欧州の安全基準EN1078への適合をうたう6銘柄について同基準を参考に調査を行ったところ、以下の結果になったといいます。

・衝撃吸収性能…3銘柄が衝撃加速度の基準超過

・保持装置(あごひも)の強さ…3銘柄が伸びの基準超過

・保持装置の性能(脱げにくさ)…2銘柄が基準を満たさない

・定められた全ての項目を表示…全銘柄で不足

▽出典

・国民生活センター 公式X/海外の安全基準適合をうたいながら、同基準を満たさないヘルメットが流通しています

・国民生活センター 公式/海外の安全基準への適合をうたう自転車用ヘルメット

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