藤井二冠が叡王位獲得で史上最年少三冠に…フルセットにもつれた戦いを振り返る
将棋の藤井聡太二冠は、豊島将之叡王に挑戦した第6期叡王戦五番勝負で叡王位を奪取し、史上最年少「19歳1カ月」で三冠となりました。注目のシリーズを振り返ります。
公開日:2021.9.26
第4局
将棋の藤井聡太二冠(王位、棋聖=19)が豊島将之叡王(竜王との二冠=31)に挑戦する第6期叡王戦五番勝負第4局が22日、愛知県「名古屋東急ホテル」で指され、豊島叡王が91手で勝利した。最年少三冠まであと1勝としていた藤井二冠は、タイトル戦で初のシリーズ2敗を喫し、フルセットにもつれ込んだ。
藤井聡太二冠 完敗で叡王戦はフルセットに 豊島叡王の壁 初のタイトル戦2敗
豊島叡王の先手で戦型は王位戦第4局に続いて相掛かり。序盤から豊島叡王が優位を拡大し、そのまま隙のない指し回しで押し切った。藤井二冠は「早い段階でミスが出てしまった。勝負所を作れなかったのは残念です。完敗だった」と振り返った。
藤井聡太二冠 完敗で叡王戦はフルセットに 豊島叡王の壁 初のタイトル戦2敗
第5局
将棋の藤井聡太二冠(王位・棋聖=19)がが挑戦する第6期叡王戦第5局が13日、東京・渋谷区の将棋会館であり、豊島将之叡王(竜王との二冠=31)に111手で勝利し、史上最年少となる19歳1カ月での三冠獲得を達成した。
藤井聡太「三冠」獲得 史上最年少 28年ぶり記録大幅更新
1993年に羽生善治九段が樹立した「22歳3カ月」の最年少記録を、28年ぶりに3歳2カ月更新した。
戦型は相掛かりに。藤井二冠にとっては6局連続、対豊島戦では4局連続で同じ戦型となった。じっくりした戦いで昼食休憩までは完全に互角の展開。再開後、藤井二冠が少しずつリードを奪い、終盤では難解な局面を迎えながらも豊島玉を即詰みに討ち取った。
藤井二冠、史上最年少&初の十代三冠達成も「年少記録は気にしていない。最終的にどれだけやれるか」