阪神優勝で認知症が改善? 熱狂的ファン、暴言減る

 プロ野球阪神タイガースが優勝すると、認知症を患う「熱狂的なファン」は症状が軽くなるかもしれない-。そんな調査結果を大阪府の医師が8日までに日本老年医学会の学術誌に発表した。阪神が優勝した2023年の調査で、症状を測るスコアが大幅に改善し、攻撃的な暴言や意欲低下なども減った。

 今回の研究は患者数や地域が限られているためさらに大規模な検証が必要だが、応援するチームの優勝のような心を大きく揺さぶるスポーツイベントは認知症の症状を変化させる可能性がある。

 調査した脳神経内科はつたクリニック(大阪府枚方市)の初田裕幸医師は「他球団や、他競技のファンにも当てはまる可能性はある」と話す。

 初田医師は、23年に関西地方の患者855人の家族や介護者に症状などを尋ね、プロ野球開幕前と阪神のリーグ優勝決定後で、妄想や暴言といった行動・心理症状(BPSD)の変化を調べた。

 チームの勝敗が翌日の機嫌など日常生活に影響するという19人の「熱狂的なファン」は、症状を測るスコアが統計学的に意味があるレベルで改善した。

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