ED、AGA治療の「保険適用外」を知らない人は7割超 自由診療についての意識調査で判明した受診者の本音とは

医療脱毛やAGA治療、ピル処方など、手軽に受けられる医療サービスとして利用が広がる「自由診療」。しかし、公的医療保険は適用されず、費用は全額自己負担となります。医療法人進純会(大阪府高槻市)のさいとう内科クリニックが実施した「自由診療・オンライン診療」に関する意識調査によると、自由診療の「保険適用外」の認知度は3割未満にとどまり、「費用面での不安」や「保険適用に関する知識不足」を抱えている実態が明らかになりました。

調査は、自由診療(ED治療・AGA治療・ピル処方・医療脱毛・美容医療 等)の受診経験がある全国の男女100人を対象として、2026年7月にインターネットで実施されました。

はじめに、「自由診療と聞いてイメージする診療科目」を聞いたところ、「医療脱毛」(27.0%)が最も多く、次いで「AGA治療」「ピル処方」(いずれも21.0%)が続きました。

一方、「ED治療」(15.0%)は最下位で、他メニューに比べて想起されにくく、認知面ではまだ広がる余地があることが分かりました。

また、「ED治療やAGA治療が公的医療保険の適用外(自由診療)であることの認知度」については、「知らなかった」とした人が73.0%にのぼりました。

受診経験者の間でも、全額自己負担となる仕組みについての基礎知識は十分に浸透しておらず、医療機関側による丁寧な事前説明や情報発信の重要性が示される結果となっています。

多くの人が公的医療保険の適用外(自由診療)であることを知らなかった一方、「自由診療の受診経験者」は97.0%に達し、そのうち「現在も受診を続けている」とした人が72.0%にのぼっていることから、単発ではなく継続的に利用する層が一定数いることがうかがえます。

続けて、「自由診療を受ける際に気になること」を聞いたところ、「費用が高そう」(69.0%)が最多に。一方、「口コミや評判」「副作用・リスク」(いずれも9.0%)や「効果の有無」(8.0%)といった品質・安全面の懸念はそれぞれ1割未満にとどまっており、受診をためらう最大の要因は、施術や処方にかかる費用の見えにくさや価格感にあることが分かります。

さらに、自由記述による改善要望でも「費用・料金の不透明さ」(54件)が最多となり、「事前に追加料金を含めた総額の明細を提示してほしい」といった透明性を求めるリアルな声が多く寄せられました。

他方、「オンライン診療の利用経験者」は59.0%と過半数を超えました。加えて、「興味はあるが未利用」(37.0%)も4割弱おり、きっかけ次第で利用に踏み出す潜在層が厚いことが分かりました。

また、「オンライン診療の魅力」としては、「通院する手間がない」(34.0%)、「自宅で診察を受けられる」(29.0%)と、移動負担の解消が上位を占めたほか、「人目を気にしなくてよい」(20.0%)という意見もみられ、ED・AGA・ピルなど人に相談しづらい診療とオンラインの相性の良さもうかがえます。

一方で、「薬の自宅配送」はわずか1%にとどまり、配送そのものより“受診ハードルの低さ”に価値が置かれていることが読み取れます。

最後に「薬の購入・処方方法についての希望」を聞いたところ、「オンライン診療で医師に相談する」(58.0%)が最多となり、「対面クリニックで相談する」(33.0%)を大きく上回りました。

なお、「個人輸入」(2.0%)や「通販サイト」(7.0%)を利用したいという回答は1割に満たず、安全性重視から「医師の診察を経たオンライン処方」を選ぶ傾向が定着しつつあるようです。

利用者が安心して治療に取り組むためには、医療機関側による明確な料金提示と、利用しやすいオンライン診療体制の整備が今後さらに求められそうです。

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【出典】

▽さいとう内科クリニック/自由診療(AGAやED含む)に関するアンケート

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