これぞ発想の転換!夏休みゲーム三昧の子供たち、それを「自由研究」にしてみませんか 制作からレポートまでサポートするワークショップ

子どもたちは夏休みに入ったけれど、連日の猛暑。毎日のように熱中症警戒アラートが出され、気温40度超えの酷暑日もある。昔のように「朝の涼しいうちに宿題をやって、外で遊びなさい」と言える環境ではなくなっているため、クーラーの効いた家の中でゲーム三昧になりがちだ。「ゲームばっかりして!」と、親御さんたちには悩ましい日々が続く。

ならば、そのゲームを自由研究のテーマにしてしまおうと「Robloxで夏休み自由研究をしよう!~キミだけのアスレチックコースをつくろう~」と題して、アスレチックゲームを制作するワークショップが、8月6日と20日に大阪で開催される。講師を務めるグラフィックデザイナーのコアラムシさんに話を聞いた。

■「ゲームばっかりして!」の悩みを解決に導いた親目線のアイデア

コアラムシさんは、小学生と中学生の2児の母親でもある。3年前、小学1年生だった息子さんが、夏休みに自分で作ったゲームを自由研究の成果として提出した。

学校は、ゲームをまだ「遊び」としか捉えていない側面があるため、自由研究のテーマとして認めてもらえるかが分からなかったこともあり、デジタルで制作したものをどのような形で提出するかを子どもと一緒に考えたという。

「レポートにすればいいんじゃないかと考えて、画面のスクリーンショットを撮ったりURLを載せたりして、手探りで仕上げていきました」

それを学校に提出したところ、自由研究の成果として認められた。

「子どもはゲームが大好きなんですよ。同じような悩みを持つご家庭って、きっと多いはずだと思うんです。そう考えて、このワークショップを提案させていただきました」

ちなみに、当時ゲームを自由研究の成果として学校に提出したお子さんは2歳からゲームを始めたという。

一方で、「自由研究」を謳うからには、学びの要素が欠かせない。参加する子どもたちに、コアラムシさんが期待することは何だろうか。

「ひとつのものを最後まで作り上げること。そして、プレイする側から作る側へ視点が切り替わることが醍醐味かなと思います」

ワークショップで作るのは「アスレチックゲーム」で、バーチャル空間の中で走ったりジャンプしたりする仕掛けを、子どもたちが自分で考えて配置していく。3Dの画面に物を配置する体験を通して空間認識が養われ、またどこに何を配置すれば面白いアスレチックになるかという計画性が養われることも期待しているそうだ。そして、自分でつくったゲームが、ちゃんとプレイできたときの達成感は、子どもにとって大きな成功体験になるはず。

ゲームは作りっぱなしではなく、最後はレポートに落とし込む。「Robloxを使った3D空間設計の研究」と題した専用シートが2枚配布され、1枚目は制作前に「この研究を選んだ理由」「目的」「予想」「設計条件」「最初に考えた設計」の5項目を記入。2枚目は制作しながら「作り方と工夫したこと」「テスト方法と結果」「改善したところ」「分かったこと・まとめ」の4項目を記入する。

つまり、最初にゴールを設定し、制作しながら試行錯誤した過程を記録。最後に、制作を通じて学んだことを総括する。自由研究に求められる探究の流れが、ゲーム制作の工程とそのまま重なる構成になっており、学校指定のフォーマットに転記すれば自由研究として提出できるというわけだ。

■「我が子の才能」を再発見する親にも大きな感動が

ゲームのプラットフォームは、世界で1日に約1億3000万人が遊ぶといわれる「Roblox(ロブロックス)」で、参加するにあたりプログラミングの専門知識は必要ない。

「子どもって、親が思っているより意外なことができるんですよ。親御さんには、『え!あんた、そんなことできるの?』と、お子さんを再発見する体験をしてほしいです」

ワークショップは8月6日(木)と20日(木)の2日間、普段からロブロックスで遊んでいる小学4年生~中学3年生を対象に各回定員10名で1日3回実施。参加費は3000円(税込)。筆記具は主催側で準備してくれるから、手ぶらで参加できる。

これに先だって、7月26日には保護者向けの説明会が行われた。かつて子どもたちが広場や公園で遊んでいたように、ゲームは今の子どもにとってはコミュニケーションの場でもある。そんな時代背景の変化に理解を促すことと併せて、外部SNSへの誘導、個人情報の要求、不適切な接触などリスクもあることが説明された。そのうえで「ゲームばっかりするな」と押さえつけるのではなく、親子でルールを決めてゲームと上手に付き合うことが大事であり、それが親子間でコミュニケーションの醸成にもつながると、コアラムシさんは言う。

主催者の「株式会社Meta Osaka」代表取締役・毛利英昭氏も、「遊びや興味をきっかけに自分らしく考え、自ら行動を起こしてほしい。失敗を恐れず挑戦を重ねる中で、自らの価値を創造してほしい。大人はその主体的な一歩を全力でバックアップして、共に未来を切り拓きます」という趣旨のメッセージでエールを送った。

詳細はイベントページを参照。

(まいどなニュース特約・平藤 清刀)

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