25~34歳正社員の約半数が経験している「クォーターライフクライシス」を知っていますか?

みなさんは、「クォーターライフクライシス」という言葉を知っていますか。これは、25~34歳の間で、人生に対して不安や焦燥感、憂うつ感など葛藤を感じている状況のことを指すそうです。株式会社マイナビ(東京都千代田区)が実施した「マイナビ 正社員のクォーターライフクライシス調査2026年」によると、25~34歳正社員の約半数が「クォーターライフクライシス」を経験していることがわかりました。では、どのような悩み・葛藤があるのでしょうか。

25~34歳の正社員765人を対象にした調査は2025年11月、中途採用業務に関わる経営者・役員または会社員843人を対象にした調査は2026年3月、人生に対する不安や葛藤の経験がある25~34歳の正社員6970人を対象にした調査は2026年4月にそれぞれインターネットで実施されました。

調査の結果、25~34歳の正社員(765人)の49.5%が「現在クォーターライフクライシスの状態であると感じている」と回答しました。

「クォーターライフクライシスの状態である」とした人に、「現在抱えている悩みや葛藤の内容」を聞くと、「十分に稼げていない」(52.7%)や「今後の人生のために次に何をすべきかわからない」(42.0%)が上位となり、20代では「今後のキャリアのために次に何をすべきかわからない」(33.6%)が30代(21.6%)よりやや高く、より将来に対する漠然とした不安がある様子がうかがえました。

さらに、「クォーターライフクライシスのきっかけ」を見ると、「同棲を始めたこと」など生活環境の変化や「他者との比較」など外的要因、「30歳になるという節目」や「やりたい職種に関して何をすべきかわからない」といった内的要因の回答が見られました。

また、「悩みや葛藤を払しょくするために必要だと思う支援やサポート」については、「信頼できる人から定期的に話を聞いてもらう」(35.2%)、「将来の不安(年金・保険など)について情報を提供してもらう」(32.0%)が上位となりました。

年代別で見ると、20代は「信頼できる人から定期的に話を聞いてもらう」(38.7%)が特に高くなった一方、30代では「専門家のメンタルヘルス相談やカウンセリングを受ける」(26.3%)が20代(23.7%)よりも高い傾向が見られ、年代によって必要とする支援やサポートが異なる可能性が示唆されました。

他方、中途採用業務に関わる経営者・役員または会社員(843人)に、「従業員に対して実施している支援内容」を尋ねたところ、「定期的に従業員の面談」(48.0%)と「専門家のメンタルヘルス相談やカウンセリング」(41.1%)に回答が集まり、クォーターライフクライシスであると感じている人が求める「話を聞いてもらう」というニーズに対応する支援は行われているものの、その効果は面談相手との関係性に左右される側面もあることがうかがえました。

ちなみに、人生に対する漠然とした不安や焦燥感、憂うつ感などの悩みや葛藤の経験がある25~34歳の正社員男女(6970人)のうち、42.6%が「生成AIに相談したことがある」と回答。

「相談した理由」としては、「人に相談するには内容が漠然としている」「漠然とした不安で人に相談しても困るだろう」など、悩みを言語化・整理する前段階の“壁打ち”としてAIを使っている様子がうかがえます。

また、「すぐに答えが返ってくる」「様々な視点で考察してくれる」「人にどう思われるかを気にせず本音を話せる」「お金に関する悩みは他人に相談しづらい」など、考えを広げたり、人には話しにくい内容を安心して打ち明けられる場として生成AIを利用している実態も明らかとなりました。

   ◇  ◇

このような調査結果を踏まえて同社は、「クォーターライフクライシスは、誰もが経験する可能性がありますが、必ずしも“乗り越えなければならないもの”ではありません。人との対話や企業による支援、生成AIへの相談といった多様な選択肢を状況に応じて使い分けながら、悩みとうまく付き合っていくことのできる環境づくりが、今後ますます重要になるのではないでしょうか」と述べています。

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