「こんなはずじゃなかったのに…」27歳の会社員女性、仕事で余裕もなく家事代行サービスを頼む そこへ“シロクマ”!?【漫画】

毎日忙しく過ごしていると、家事などがおろそかになってしまうことも少なくありません。そんな時に役立つのが「家事代行サービス」です。

蟻子さんが「マグコミ」(マッグガーデン)にて連載している『家政婦のクマさん』で描かれる家事代行サービスは少し変わっていて、人ではなく“クマさん”がお手伝いしてくれます。X(旧Twitter)では第3話『限界ワーママが家政婦を呼んだらクマが来た話』が投稿されると、80万回以上の閲覧数で注目を集めました。

そんな『家政婦のクマさん』の第1話でスポットが当たるのは、仕事はテキパキとこなすものの、いつもピリピリしている27歳の森緒斗(もり・おと)。3年前までは“税理士の試験に合格する”という高い志を持って働いていましたが、日々の忙しさによって、いつの間にか家事がろくにできない状況になってしまいました。

そして、「こんなはずじゃなかったのに…」「ゆとりなんてない」と思いながら自身に納得のいかない森。そんななか、仕事帰りに焼き鳥屋に寄って“塩”で注文したところ、店員の間違いで“タレ”の焼き鳥が…。店員に指摘できないままイライラを募らせた状態で帰路につくと、通りがかった人たちにぶつかってしまい、ケースに入った焼き鳥が外に飛び出してしまいます。

散々な出来事が続くなか、尻もちをついた森が目にしたのは、エプロンをした大きなシロクマ。その後、森はシロクマに目の前の「喫茶ポーラー」に連れていかれ、店にいた店長に「またお客さん連れてきちゃったの?」と言われます。そして、クマさんは椅子に森を座らせ、黙々と森の衣服の汚れを落とし始めるのでした。

その後、店長からクマさんの行動について「応急処置ですって」と伝えられ、彼のサービスでミルクティーが提供されます。そんななか「こんなゆとりのある暮らしに憧れてたはずなのに、いつのまに余裕をなくしちゃったんだろう…」とひとり呟く森。すると、店長から家事代行サービスとして先ほどのクマさんを紹介され、彼女はそれを利用することに。

翌日、森の家にやってきたクマさんに、森は「一緒に快適な部屋を取り戻してください」と依頼します。クマさんは散らかったものの仕分けを始めて適切な整理整頓の方法を示し、その後に森も参加してテキパキと一緒に掃除も進めます。そして、クマさんが森にサポートや指導をしてくれたおかげで、最終的には見違えるほどキレイな部屋によみがえったのでした。

特に森が感慨深く感じたのは、就職したばかりの時に背伸びして購入した机が出てきたこと。社会の厳しさにもまれて存在自体を忘れていましたが、机を目にした森は「また、大事にするね」と口にしました。

最後に掃除のサポートをしてくれたクマさんと店長に寄り添ってくれたことへのお礼を伝えて解散した森は、以前寄った焼き鳥屋に向かいます。すると、店員から「この前注文間違えてませんでした?」「オレ強面だからなんかあってもお客さん言いづらいみたいで…今日サービスさせてください」と言われます。いい気分で帰宅した森は、キレイになった部屋で窓を開けながらお酒と焼き鳥を“掃除によって出てきた机”に置いて、「明日もがんばるかあ」とひとり呟くのでした。

読者からは「家政婦のクマさんをぜひ利用したい」「掃除の大切さを実感」などの声があがっています。そこで作者の蟻子さんに、同作について話を聞きました。

■Amazonでちょうど求めていた感じのソフビ人形を見つけて今はそれをデッサン人形として使っています

-『家政婦のクマさん』を描くことになった経緯を教えてください。

オンライン編集会でお会いした編集さんから「クマと暮らしがテーマの漫画を描いてみませんか?」とご提案いただいたことが始まりです。お話を重ねていくうちに「家政婦」「暮らしごと」「オムニバス」などの骨組みがだんだん固まっていきました。

-第1話の中で、特にお気に入りの場面があれば、理由と一緒にぜひお聞かせください。

クマさんが森さんのコートについた焼き鳥のタレをぽんぽん叩いているところです。優しいといえば優しいし強引といえば強引なクマさんのマイペースな性格が表れていた一場面だったと思います。

-作中のクマさんが印象的な同作ですが、クマさんのビジュアルはどのような流れで固まっていったのでしょうか?

インプットは動物園やドキュメンタリーで実際のシロクマに触れること、動物キャラが登場する作品を見ることが主でした。それまで動物キャラはほぼ描いたことがなく最初は描けるかとても不安でしたが、実際に手を動かしてみたら割とすぐ「お、これは楽しいかも!」と思えたので、それはめちゃくちゃラッキーでした。

自分なりのシロクマの描き方がなんとなく定まってきた頃、Amazonでちょうど求めていたかんじのソフビ人形を見つけて今はそれをデッサン人形として使っています。シロクマキャラのデッサン人形が手に入るなんて本当にめちゃくちゃラッキーです。

1巻に出てくるセーター×エプロンのユニフォームは20通りくらい考えた中からの採用です。今、作中は季節が夏で最近はTシャツ×エプロンのクマさんを描くことが多いのですが、私はセーター姿のクマさんも好きなので、冬編を描くのを楽しみにしています。

◇ ◇

『家政婦のクマさん』の最新刊である第2巻は2月14日に発売されました。気になる人は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

(海川 まこと/漫画収集家)

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