作業中に飛んだ破片でフェイスガードに穴→未着用なら顔に直撃? 一瞬で貫通した衝撃「ゾッとしました」「面倒でも大事ですね」

防護具の重要性がSNS上で大きな注目を集めている。

「備えあれば憂いなし、とはまさに。皆さまもどうかご安全に」

と穴の開いたフェイスガードを紹介したのは木工舎hitotoki(三重県松阪市)制作担当で木工作家の田中祐士(たなか・ゆうし)さん(@tanakahome0317)。

頑丈そうなフェイスガードに開いた一点の穴…木工の作業中に生じたものだというが、もしフェイスガードを付けずにいたらと思うと恐ろしくなる。

田中さんにお話を聞いた。

ーーこの傷は何によって生じたものでしょうか?

田中:木工旋盤と呼ばれる、木材を回転させて刃物で切削する機械での作業中、欠けた破片がフェイスガードへ直撃し穴が開きました。破片自体は小さかったため衝撃はそれほどありませんでしたが、比較的回転数を上げて作業していたため速度が出てシールドが欠けるにまで至ったと思われます。

欠けた穴は鼻や口の周辺に位置するところに開いていたので、フェイスガードを着けていなかったらと思うとゾッとしました…。

ーー今回のご投稿の経緯は?

田中:木工旋盤用として紹介されているフェイスガードは重いものが多く、首や肩への負担から軽い切削程度では外して作業しがちです。私もその一人でしたが、万が一の時に自分の身を守るため、より軽量なモデルを着用すればそのような問題も解消するかと思い、前述の投稿で安全への啓蒙を兼ねて紹介したところ、たった5か月でその伏線を回収してしまいました。「備えあれば憂いなし」という大切さを身を挺して証明する結果となってしまいました。

ーーフェイスガードの意義とは?

田中:回転する刃物や物体の放射線上で作業する際には、どれだけ気をつけていても加工する物質が予期せぬ動作を引き起こし、自身の身体へ直撃する場面が発生してしまいます。特に木材は、繊維の向きや緻密さ等が刃物の動作に影響を与えやすくリスクが高いと考えます。そのため、理想としてはゴーグルよりも顔全体を守ることが出来るフェイスガードでリスクを軽減し、重大な事故を回避して少しでも長く安全に木工に従事してもらえたらと切に願います。

ーーご投稿に対し大きな反響がありました。

田中:木工好きのフォロワーさんに向けてヒヤリハットのネタとしていつも通りに気軽に呟いたのですが、翌朝から反応が少しずつ増え始め、昼前には通知が鳴りやまない事態となりとても驚きました。少しでも多くの方に安全への啓蒙ができたのなら、欠けたフェイスガードも報われるので嬉しいのですが、私自身木工作家として活動していますので、欲を言えば自分の作品でバズりたかったです(笑)。

◇ ◇

SNSユーザーたちから

「無事で何より、ゾッとしました。フェイス面倒ですが大事ですね~」

「たまにプロモーションなのか、ノーフェイスガードで旋盤している動画流れてきますがヒヤヒヤしてしまいます」

「高校生の時に原チャリで雨降りの中、駐車場から飛び出してきたババアベンツに驚き自爆転倒、偶然フルフェイスを被っていたので擦り傷で済んだけど、右耳から顎にかけて5mm以上表面が削れていて半帽だったら、ほっぺたから顎まで大根おろし状態だったろうな、と今でも時折思い出す。保安具は大事よね」

など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。木工に限らず、少しでも危険のある作業をする際は防護具の着用を心掛けたいものだ。

今回、注意喚起の投稿が話題になったが、田中さんは雑木と呼ばれる名も無き木々の美しさに寄り添い、作品を通じてその魅力を伝えるために活動している。5月30日、31日にはクラフトフェアでは国内でもっとも歴史が長く若手作家の登竜門と言われる「第42回クラフトフェアまつもと」(長野県松本市)に出展を予定しているので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

【田中祐士さんプロフィール】

2021年、独学で木工を始める。武田製材との出会いにより雑木を使った作品を手がけ、2023年に木工舎hitotoki立ち上げ。同年、みえの木製品コンテスト2023(家具・インテリア部門)にて『森の灯』が最優秀賞受賞。以降も全国で数々の作品展に参加している。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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