日本人の平均睡眠時間は「6時間41分」…健康ラインを大きく下回る【全国1万人調査】
日本人の平均睡眠時間は「6時間41分」で健康ラインを大きく下回る--そんな調査結果が、株式会社ブレインスリープ(東京都千代田区)による「睡眠偏差値調査」でわかりました。睡眠習慣や睡眠負債、生産性、ストレスの程度、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクなどを総合的にスコアリングし、日本人の睡眠実態を可視化した本調査において、平均睡眠時間は調査史上ワースト2位に悪化しています。
調査は、47都道府県の有職者1万人(性別・年齢・都道府県で割付)を対象として、2026年1月にインターネットで実施されました。
調査の結果、「日本人の平均睡眠時間」は「6時間41分」となり、調査開始以降で2020年調査の6時間27分に次いで過去ワースト2位、2025年調査の6時間50分からも大きく減少しており、健康維持に必要とされる睡眠時間の目安を大きく下回る水準であるほか、OECD加盟国の平均睡眠時間である8時間28分と比較しても、引き続き圧倒的に短い状況が続いています。
この背景としては、リモートワークの普及により一時的に改善がみられた睡眠時間が、近年の出社回帰の動きが進む中、就寝時刻の後退や残業時間の増加傾向によって、通勤時間や業務時間の長時間化が生活リズムに影響を与えている可能性が考えられるといいます。
また、「睡眠時間と就寝/起床時間」を年代別に見ると、20代(7時間03分)が全世代で唯一、7時間超えとなり、「忙しくても睡眠時間の確保を優先する」(47.1%)、「睡眠に関する情報を積極的に収集している」(28.6%)、「就寝前の行動を睡眠のために調整している」(24.1%)、「今後も睡眠のために時間やお金を投資してよい」(38.8%)の全項目で、20代が最も高い水準を示しています。
その一方で、起床時間(6時39分)が平均的に遅めであることや平日と休日の睡眠時間の差が大きく、平日と比較して2時間以上長いその結果から、量(睡眠時間)は確保しているものの、週末の寝だめに依存するといった不安定な睡眠リズムを抱えていることも明らかになりました。
続けて、「疲労感と睡眠の質との関係性」を調べたところ、直近1カ月に「疲労を感じている」人は全体の80.0%となり、睡眠の質が「非常によい」(57.4%)、「よい」(73.1%)と回答した層では疲労感が低く、「悪い」(88.2%)、「非常に悪い」(92.4%)となるにつれて疲労を感じる割合が大きく上昇することが確認されました。
また、「疲労への対処法」としては、「睡眠をとる」(44.3%)、「湯船に浸かる」(30.8%)、「甘いもの・スナックなどをつまむ」(25.8%)が上位となり、多くの人が疲労回復の第一手段として睡眠を選んでいることが示唆されました。
次に、「日中のパフォーマンスに影響を与える要因」を尋ねたところ、「心の安定」(21.3%)が最多となった一方、睡眠に関する要因である「睡眠の質」(16.3%)、「睡眠の量」(9.2%)、「睡眠の規則性」(5.1%)を合算すると30.6%となり、単一の生活領域としては最も大きな割合となりました。
また、睡眠時間の規則性とパフォーマンス指標(身体・心・脳)を比較したところ、規則的な群は不規則な群に比べて、身体・心・脳のスコアがいずれも高いことが示されました。
さらに、睡眠時間別に比較したところ「7~8時間」の睡眠を「規則的」に確保している層が、身体・心・脳すべての項目において最も高いスコア(身体74.5%、心72.1%、脳72.6%)を示し、睡眠が不規則な層や、規則的であっても睡眠時間が極端に短い/極端に長い層では、パフォーマンスが低い傾向が見られたことから、単に長く眠るだけでは不十分であり、「適切な睡眠時間」と「規則正しい睡眠リズム」の両立が、日中のパフォーマンス最大化に不可欠であることが示唆されました。
最後に、「良い睡眠が取れた日の翌日の変化」について男女別に分析を行ったところ、男女ともに「朝の目覚めが良い」(男性43.8%、女性53.0%)が最も多く、次いで「身体の調子が良い」(同21.1%、25.4%)、「眠気を感じる回数が減る」(同20.7%、21.9%)などが上位に挙がり、良い睡眠がもたらす主要な効果は性別を問わず共通して現れ、日中の覚醒状態、身体コンディション、認知パフォーマンス、心理状態の改善に幅広く寄与していることが示唆されました。
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【出典】
▽睡眠偏差値®調査2026(n=10,000)/ブレインスリープ調べ
