オフロード車ってどんな車? 雪道やぬかるみに強い理由、特徴やサイズ別おすすめ15車種を紹介
オフロード車とは、舗装されていない道(=オフロード)の走行に適した車です。高い悪路走破性を備え、未舗装の路面や雪道、ぬかるんだ道などの走行に対応します。ボディタイプとしては「クロスカントリーSUV」や「ピックアップトラック」、また一定の悪路走破性を備えた車として「クロスオーバーSUV」が含まれることも多いです。本記事ではオフロード車の特徴やおすすめ15車種をサイズ別で紹介します。
■オフロード車の一般的な特徴
ここでは、一般的にオフロード車が備えている特徴について、わかりやすく解説します。
▽(1)丈夫なボディで耐久性が高い
オフロード車には、路面の凹凸や障害物といった衝撃に耐える耐久性が求められます。現在の乗用車はどれもある程度の耐久性や剛性を備えていますが、オフロード車では、特に丈夫なラダーフレームを採用した構造の車種も多いです。
※一般的な乗用車は、モノコック構造が多い
▽(2)最低地上高が高く、対地障害角が大きい
路面の凹凸や障害物に車の床面が当たらないようにするためには、一定の最低地上高が必要です。一般的なSUVの最低地上高は180mm程度ですが、本格的なオフロード車は200mm以上であることが多いです。
また、オフロード車は対地障害角(タイヤとボディの間の角度)も大きい傾向があり、こうした車は大きめの障害物も避けずに乗り越えることができます。
▽(3)4WD方式(四輪駆動)である
オフロード車は、滑りにくさや走りの力強さを実現するため、4WD(四輪駆動)を採用しているのが一般的です。
4WDでは、前後4つのタイヤすべてをエンジンの力で動かします。これに対して、2WD車はエンジンの力で前輪または後輪だけを動かし、残りのタイヤは転がっているだけです。
▽(4)トルクフルである
トルクとは、自転車でいう「ペダルを踏み込む力」です。坂道や障害物の多い道で必要なのは、低速でも力強く進む力であり、オフロード車にはトルクが求められます。
■オフロード車のメリット/デメリット
オフロード車のメリットは、過酷な環境でも力強く走行する悪路走破性の高さ、丈夫さです。特に、降雪地帯や坂道の多い地域に住む人、アウトドアを楽しむ人などにとって、オフロード車は非常に良いパートナーとなるでしょう。
一方で、オフロード車は車両価格がやや高い車が多く、燃費も良くありません。また、乗り心地の硬い車も多いです。特に、ラダーフレーム構造を採用している車は特に乗り心地が硬く、不快感を覚える人もいます。
■コンパクトサイズの最強オフロード車おすすめ4選
ここでは、全長4300mm程度までのおすすめの最強オフロード車をご紹介します。
▽スズキ ジムニー(4代目)
・新車時価格:191.8万円~216万円
・中古車相場:5.9万円~236万円
・サイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1725mm
・最低地上高:205mm
・WLTC燃費(最高):16.6km/L(MT車)
軽自動車で随一のオフロード性能を誇るジムニー。オフロード車らしい無骨なデザインに使い勝手の良さ、軽自動車ならではの維持費の安さと魅力が多く、人気が高いです。
最低地上高の高さや対地障害角の大きさも軽自動車トップレベルで、駆動方式は全車パートタイム4WDを採用しています。
現行モデルの4代目はヒルディセントコントロールなどを標準装備して悪路走破性を向上。安全面では「スズキセーフティサポート」を装備したモデルがおすすめです。
▽スズキ ジムニーシエラ(3代目)
・新車時価格:227.2万円~238.6万円
・中古車相場:145万円~338.6万円
・サイズ:全長3550mm×全幅1645mm×全高1730mm
・最低地上高:210mm
・WLTC燃費(最高):15.4km/L(MT車)
ジムニーより一回り大きいサイズのシエラ。軽規格ではありませんが、それでもコンパクトで使い勝手の良い一台です。また、ホイールベースが長いからこそ走行安定性が高く、オフロード性能もジムニーより優れています。
2025年から5ドアタイプの「ジムニーノマド」が販売されていますが、こちらはあまりの人気ぶりに新車の納期が非常に長くなっています。シエラは3ドアで後席へのアクセスが悪いものの、5ドアのノマドより車重が軽く、走りが軽快な点も魅力です。
▽三菱 パジェロミニ(2代目)
・新車時価格:-(生産終了)
・中古車相場:5万円~158万円
・サイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1635-1665mm
・最低地上高:195mm
・WLTC燃費(最高):-(記載なし)
2013年2月に生産を終了しているパジェロミニ。購入できるのはかなりの低年式モデルのみですが、車両価格は50万円~100万円程度のものがほとんどです。最低地上高の高さに加えて対地障害角度も大きく、高い悪路走破性を備えています。
ターボ車も設定されており、雪道や砂地、登坂路を力強く走行します。当時のモデルとしてはオンロードでの静粛性も高く、使い勝手の良さが評価されていました。なお、後輪駆動(FR)方式のモデルもあるため、購入時には駆動方式を確認しましょう。
▽ジープ レネゲード(初代)
・新車時価格:544万円
・中古車相場:56.7万円~518万円
・サイズ:全長4255mm×全幅1805mm×全高1695mm
・最低地上高:170-210mm
・WLTC燃費(最高):17.7km/L
ジープが展開するコンパクトSUVのレネゲード。愛らしくもタフネスを感じられる外観が魅力的です。
本記事でおすすめするのは2022年6月まで販売されていた「トレイルホーク」というモデル。最低地上高210mmを備えたレネゲード唯一の4WD車で、ボディ下部にはスキットプレートが装着されています。
ジープの他の車種に比べて圧倒的にコンパクトなので日本でも使いやすく、走りも軽快です。最大トルクも230-270N・mと、このクラスでは非常に優れた数値です。
▽Q.日常生活と兼用のおすすめ車は?
日常生活での使い勝手とオフロード性能の両立を求めるのであれば、三菱「デリカミニ」やスズキ「ハスラー」がおすすめです。
デリカミニの4WD車は15インチの大径タイヤと専用開発ショックアブソーバーを装備。他にも走行性能を高める装備が豊富で、室内の広さとスライドドアも魅力です。
ハスラーは軽SUVとして最低地上高180mmを誇り、室内空間も適度に広いです。また、フロントシートからほぼフルフラットにすることができ、車中泊にも適しています。
■ミドルサイズの最強オフロード車おすすめ5選
ここでは、全長4500mm~4700mm程度のミドルサイズで、おすすめの最強オフロード車をご紹介します。
▽トヨタ RAV4(5代目)
・新車時価格:323.7万円~566.2万円
・中古車相場:47.3万円~599万円
・サイズ:全長4600mm×全幅1855mm×全高1685-1690mm
・最低地上高:190-200mm
・WLTC燃費(最高):20.6km/L
2025年12月に発売された6代目RAV4は発売間もなく受注停止になる人気ぶり。すぐの購入を検討する場合、先代モデルの5代目が視野に入ります。
5代目RAV4は、初代モデルと比べて全長が265mmアップ。全幅も広がり、車内の居住性が大幅に向上しました。パワートレインは2.0Lガソリン車と2.5Lハイブリッド車、さらにPHEVの3種類が用意されています。
オフロードを強く意識したグレードとして最低地上高195-200mmの「Adventure」が設定されており、特にハイブリッドの4WD車がおすすめです。後輪側のモータートルクがプラスされ、力強く、かつ滑らかに走行します。
▽トヨタ FJクルーザー(初代)
・新車時価格:-(生産終了)
・中古車相場:132.1万円~449.3万円
・サイズ:全長4635mm×全幅1905mm×全高1840mm
・最低地上高:230mm
・JC08燃費(最高):8.0km/L
FJクルーザーは、日本では2010年12月~2018年1月まで販売されていた本格オフロード車で、ラダーフレーム構造を採用しています。最低地上高は230mmで、全車パートタイム4WD採用です。エンジンは4.0L V6エンジンを積み、最高出力276ps/最大トルク380N・mを誇ります。
おすすめは、ビルシュタイン製モノチューブのショックアブソーバーを採用している「オフロードパッケージ」です。路面からの衝撃を緩和し、高い走行安定性を実現しています。
▽日産 エクストレイル(4代目)
・新車時価格:384.3万円~596.2万円
・中古車相場:14.8万円~539.5万円
・サイズ:全長4690mm×全幅1840mm×全高1720mm
・最低地上高:185-200mm
・WLTC燃費(最高):19.4km/L
現行モデル(4代目)のエクストレイルは、全車ハイブリッドシステム(e-POWER)を搭載。電気自動車のような静粛性の高さ、快適な乗り心地、発進直後からのスムーズな走りが大きな魅力です。
4WD車の最低地上高は185mmに留まりますが、この高さでもある程度の悪路には対応できます。また、7人乗りモデルや防水シート装備車を設定している点も嬉しいポイントです。
なお、車中泊利用には2代目(2007年~2014年)もおすすめです。シートを完全にフルフラットにでき、ディーゼルターボモデルも存在します。
▽三菱 アウトランダーPHEV(2代目)
・新車時価格:529.4万円~671.7万円
・中古車相場:39万円~637万円
・サイズ:全長4720mm×全幅1860mm×全高1745-1750mm
・最低地上高:195-200mm
・一充電航続距離(WLTC):102-106km
アウトランダーPHEVは走行性能が非常に高く、多くの専門家から高評価を受けている一台です。特に、2024年10月に登場した最新モデルは、重いバッテリーを積みながらもキレのある走りを実現しています。
ネックになるのが車両価格の高さですが、PHEVは中古で価格が下がりやすく、アウトランダーPHEVは初代モデルや2代目前期モデルでも十分に走行性能が高いです。予算オーバーなら中古購入も検討しましょう。
▽スバル フォレスター(5代目)
・新車時価格:404.8万円~459.8万円(6代目)
・中古車相場:56万円~486.8万円
・サイズ:全長4640mm×全幅1815mm×全高1715-1730mm
・最低地上高:220mm
・WLTC燃費(最高):14.0km/L
フォレスターは、対地障害角こそクロスカントリーSUVの車種と比べて多少浅いものの、最低地上高は220mmとクラストップレベルの数値です。また、水平対向エンジンとシンメトリカルAWDの組み合わせにより、非常に高い走行安定性を実現しています。
2025年4月に6代目がデビューしていますが、オフロードでの走行性能は5代目でも十分な実力。中古車相場や走行性能の高さ、安全装備の充実ぶりを踏まえても、満足できる選択肢でしょう。
■ラージサイズの最強オフロード車おすすめ6選
最後に、全長4800mm以上でおすすめの最強オフロード車をご紹介します。
▽トヨタ ランドクルーザー(200系)
・新車時価格:525.2万円~813.7万円(300系)
・中古車相場:205万円~873.6万円
・サイズ:全長4950mm×全幅1980mm×全高1870-1880mm
・最低地上高:225mm
・WLTC燃費(最高):6.9km/L
ラダーフレーム構造を採用した本格オフロード車のランドクルーザー。最低地上高は225mmで対地障害角も大きく、非常に高い悪路走破性を実現しています。搭載エンジンは4.6L V8エンジンで、最高出力は318ps、最大トルクは460N・mです。
現行モデル300系の方がパワフルですが、ランドクルーザーの新車納期は長期化しており、受注もままならない状態です。200系でも非常に高い耐久性とパワーを誇り、悪路走破性もトップクラスのため、型落ちモデルといっても十分に満足できるでしょう。
▽トヨタ ランドクルーザー250(初代)
・新車時価格:520万円~785万円
・中古車相場:550万円~885万円
・サイズ:全長4925mm×全幅1980mm×全高1925-1935mm
・最低地上高:215-225mm
・WLTC燃費(最高):11.0km/L(ディーゼル)
ランドクルーザー250はランドクルーザープラドの実質的な後継モデルで、2024年4月に登場しました。プラドよりもサイズアップし、大きさも見た目もランドクルーザーに近い印象です。
プラットフォームは、ランドクルーザー300系と同じGA-Fプラットフォームを採用。また、ランドクルーザーシリーズで初となる電動パワーステアリング(EPS)とSDMを搭載し、オンロード/オフロード双方における扱いやすさや高い悪路走破性、操縦安定性を実現しています。
▽三菱 パジェロ(4代目)
・新車時価格:-(生産終了)
・中古車相場:35万円~553.1万円
・サイズ:全長4900mm×全幅1875mm×全高1870-1900mm
・最低地上高:225-235mm
・WLTC燃費(最高):10.4km/L(ディーゼル)
本格オフロード車として一世を風靡したパジェロ。2019年8月に生産を終了しましたが、中古車市場ではまだ3代目~4代目が流通しています。
4代目パジェロは、ラダーフレームとモノコックボディを溶接で一体化するビルトイン構造によって、軽量化と高剛性化の両立を実現しました。また、2012年の改良では横滑り防止装置と駆動輪のスリップ抑制装置を組み合わせた「アクティブスタビリティ&トラクションコントロール(ASTC)+ブレーキアシスト」を採用。悪路での走行安定性も向上させています。
▽三菱 デリカD:5(初代)
・新車時価格:422.3万円~479.9万円
・中古車相場:13.9万円~579.9万円
・サイズ:全長4800mm×全幅1795mm×全高1875mm
・最低地上高:185-210mm
・WLTC燃費(最高):12.6km/L(ディーゼル)
今回ご紹介する中で唯一ミニバンのデリカD:5。2007年発売時の最低地上高は210mmと一般的なSUVをも抜く高さで、2019年2月のビッグマイナーチェンジ後も185mmを維持しています。
クロスカントリーSUVのような悪路走破性は望めませんが、大人数・大荷物に対応でき、長距離移動や車中泊においても快適な環境を確保できます。また、電子制御の4WDシステムや横滑り防止装置により、悪路でも安定した走行を実現しています。
▽ジープ ラングラー(4代目)
・新車時価格:789万円~889万円
・中古車相場:110万円~1005万円
・サイズ:全長4870mm×全幅1895mm×全高1845mm
・最低地上高:-(記載なし)
・WLTC燃費(最高):10.8km/L
クロスカントリーSUVの中でも人気の高いラングラー。アメリカの軍用車両「MB」をベースに開発され、伝統あるデザインと高い悪路走破性を現在まで色濃く受け継いでいます。
渡河走行も意識して視認性が高く設計されており、より過酷な環境でも悪路走破性を優先できるよう、個人で屋根やドアを取り外せる構造をしています。
本格オフロード走行におすすめなのは、最上位グレードの「Unlimited Rubicon」です。新車価格は高価ですが、中古では比較的低価格な車両も出回っています。
▽ランドローバー ディフェンダー(7代目)
・新車時価格:855万円~2250万円(限定車除く)
・中古車相場:358万円~2205万円
・サイズ:全長4510-5275mm×全幅1995mm×全高1970mm
・最低地上高:218-293mm
・WLTC燃費(最高):11.0km/L
ディフェンダーには、ホイールベースの長さが異なる3モデル(90・110・130)が用意されています。最も小さいタイプは全長4510mmとミドルサイズの大きさですが、大きいものは全長5275mmとかなり大型です。
モノコックボディを採用しながらも、悪路走破性はトップレベル。標準での最低地上高は218mmですが、エアサスペンション装着車であれば最低地上高を最大293mmまで上げることができます。そのため、水深90cm程度の川を渡ることも可能です。
(まいどなニュース/norico)





