【素朴な疑問】残クレ車は見た目で分かる? ウワサを検証! 見分け方やメリットデメリットを解説

残クレ(残価設定ローン)とは、数年後の下取り価格(残価)を最終回支払分として据え置き、残りの金額を分割払いする自動車ローンのことです。本記事では、残クレ車の見分け方やメリット・デメリットについて解説します。

■残クレ車は外観で見分けられる?

「残クレアルファード」など、SNSでも話題になっている残クレ(残価設定ローン)。

残クレを外観で見分けられるのか気にする人も多いですが、結論から言えば、外見だけで見分ける方法はありません。

グレードやボディカラーなどの傾向はあっても、残クレ車だと断定・特定する方法は基本的に「ない」といえます。

■残クレ車の見分け方の噂を解説

残クレ車の見分け方については、インターネット上でもさまざまな噂が出回っています。ここでは、残クレ車の見分け方の噂について、その真偽を解説します。

▽「専用ナンバーがある」は嘘

残クレ車には、レンタカーなどに割り振られる"わ"ナンバーのように「専用ナンバーがある」という噂が存在します。これは、事実ではありません。ナンバーに特定のひらがなや数字を使われることはなく、他の乗用車と同じ枠組みで発行されます。さらに言えば、希望ナンバーやご当地ナンバーを付けることも可能です。

▽「ステッカー付きなら残クレ」も嘘

「ディーラー(販売店)のステッカーを付けている車は残クレ車」という噂もありますが、これも事実ではありません。販売店のステッカーを付けているからといって残クレ車とは限らず、販売店によってはステッカー自体を廃止しています。

▽「車検証を見れば分かる」も嘘

インターネット上では、「車検証を見れば残クレかどうか分かる」といった記載も散見されます。しかし、これも事実ではありません。「ローン購入である」とは判断できますが、残クレ車と断定するのは困難です。

車検証には、車の所有者と使用者が記載されています。ディーラーでローンを組んだ場合、一般に所有者欄は販売店や信販会社の名前となりますが、これは残クレ以外のローンであっても同様です。

■残クレ車の見た目に特徴はあるのか

冒頭でご紹介したように、残クレ車を外観で見分ける方法はなく、「この特徴が当てはまれば残クレ車」と断定するのは困難です。ただし、一般に残クレ車は以下のような傾向があります。

▽傾向(1)状態が良い

一般に、残クレ車といえば新車が多く、中古であっても高年式車が中心です。そのため、残価も払って購入したケースを除けば、高年式車が大半を占めると考えられます。

また、残クレ車は数年後に返却の可能性があるため、多くの契約者は事前に設定した残価よりも車両の価値が下がらないよう、扱いに気を付けています。

▽傾向(2)人気の色やグレードである

契約時に設定する残価は、将来的な売却価格を予想して設定されます。同じ車種でも色(ボディカラー)やグレードによってリセールバリューは異なるため、残クレ契約では人気の色やグレードが選ばれやすいです。

▽装備がアンバランスな車もある

アルファードのような高級車の場合、「外観は豪華で車内の装備は最低限」「上位グレードだけどホイールのオプションはなし」といった選択をする残クレ契約者もいるようです。

これには「ぱっと見の外観や残価率は気になるけど、毎月の支払額は抑えたい」という狙いがあります。しかし、こうした選択も残クレ契約者に限ったことではなく、通常のローン購入者でもあり得る話です。

■残クレのメリットと注意点

近年、車の購入で残クレを選択する人の割合は増加しています。TS CUBICの発表によると、2023年のトヨタファイナンスの自動車ローン契約では、全体の73%が残クレ契約でした。

残クレにはさまざまなメリットがある一方、SNSで話題になったように注意すべき点もあります。ここでは、メリットと注意点をまとめて解説します。

▽残クレならではのメリット

一般的なローン購入と異なる、残クレならではのメリットは以下の通りです。

・月々の返済額を抑えて新車に乗れる

・定期的に乗り換えができる

・短期利用にも適している

残クレは、車両価格から残価を差し引いた金額と利息で一定期間車に乗れる仕組みです。たとえば550万円の車で3年後の残価が430万円なら、3年間は120万円+利息で車に乗ることができ、毎月の返済額を抑えられます。中古で人気の車は残価率が高く、より費用負担を抑えて乗れることも多いです。

契約終了後の扱いは(1)残価を支払って購入、(2)返却して乗り換え、(3)返却から選ぶことができます。

▽残クレで気を付けたい注意点

月々の返済額を安く抑えられる残クレですが、以下の点は注意が必要です。

・利息額が高い

・追加料金が発生する場合がある

残クレはローンの1種であり、金利が発生します。金利は残価も含めた車両価格全体にかかり、残クレは毎月の支払いが少ない分だけ元金の減りも遅いので、通常のローンより利息額が高くなりがちです。

また、走行距離制限をオーバーしたり、車にキズをつけたりすると残価通りでの売却ができなくなるため、実際の買取額との差額分を請求されます。

■残クレはやめたほうがいい?

残クレは利息額が高くなりやすく、また契約期間終了時に思わぬ支払いが発生することもあります。そのため、一概に「安くてお得な乗り方」とは言えません。

しかし、リスクを理解した上で契約すれば、憧れの車に乗ったり、定期的に車を乗り替えたりすることを楽しめます。

残クレの仕組みを理解し、他の購入方法や中古車での購入と比較した上で、最終的に「自分に合う支払方法なのか」を判断しましょう。

(まいどなニュース/norico)

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