「集会と奉仕活動がある日曜は空けておいて」「うちは代々信者だから」結婚直前、彼に告げられた→どうすれば?【心理カウンセラーが解説】

会社員のAさんは、結婚相談所で知り合った彼との結婚を直前に控えています。彼と今後の予定を話していたとき、突然「これから日曜は集会と奉仕活動があるから空けておいて」と彼は当然のように言ってきたのです。

驚くAさんに、彼は自身が特定の宗教の信者であることを明かし、「うちは代々信者だから、結婚したら入信する決まりだよ」と宣言します。Aさんは宗教とは縁遠い生活を送っていたので呆然としますが、彼は「家族になるなら当然」と譲らない様子です。婚姻届の提出は目前ですが、Aさんは彼への愛が急速に冷めていくのを感じています。

今後、Aさんが彼氏と協議するうえでどうすればよいのでしょうか。また、直前でこのような事態を防ぐためにはどうすればよかったのでしょうか。結婚相談所「SMART BRIDAL」代表取締役で心理カウンセラーの吉野麻衣子さんに話を聞きました。

■『宗教』という言葉は使わずに価値観を探る方法が有効

-交際中は入信の話を一切出さず、結婚直前に告げる男性の心理とはどのようなものなのでしょうか

これについては2つの可能性が考えられます。ひとつは意図的に隠していた可能性、もうひとつは『自分の家の常識を世間の常識』と思い込んでいるケースです。

ひとつ目に関しては、心理学ではローボール・テクニックと呼ばれています。これは最初に好条件や受け入れやすい話だけをして承諾させ、相手が心理的に引き返せなくなった段階で、本当の不利な条件(入信や活動義務)を突きつける手法です。交際初期に言えば振られると思い、入籍間際の後戻りできないところまで来てから言えば断れないと意図的に隠していた可能性も考えられます。

ふたつ目に挙げた『自分の家の常識は世間の常識』と思い込むケースは、彼自身が生まれた時からその環境にいる場合に起こり得ます。いずれにせよ結婚生活に影響のあることを、結婚直前まで隠す行為は信頼関係を根底から裏切る可能性があるでしょう。

ただ、一部の結婚相談所では「相手が自分のことを好きになったらそれは気にならなくなるし、乗り越えようとするのでギリギリまで(もしくは真剣交際に入るまで)隠した方がいい」と人の心理を悪用しているところもあります。そのため、どんな背景で今まで黙っていたのかを知ることは大切です。

-もし「彼との結婚もアリ」と考える場合、どこを判断基準にすべきか教えてください

判断基準は、生活への浸透度と拒否権の有無の2点です。まず、生活リソースの損失を確認してみるとよいでしょう。「毎週どの曜日を活動に使うのか」「給料の何割を寄付するのか」など、具体的な数字を聞きます。もしそれが家計や家族団らんの時間を圧迫する場合、結婚生活は破綻する可能性があります。

次にもっとも重要なのが、NOと言える自由があるかです。体調不良や用事のときは活動を休めるのか、質問しやすい雰囲気なのか。そして、もし自分に合わないと感じたときに、離婚や嫌がらせなく脱退できるのか。将来、子どもも入信する必要があるのか。もちろんあなた自身も、入信する必要があるかや洗礼を受ける必要があるかなどを確認してください。

もし「やるのが当然」「辞めるなんて許されない」という空気が少しでもあるなら、それは家族愛ではなく支配の可能性が高まります。一事が万事、他にもその彼の考え方は影響してきますので、関係を見直すべきでしょう。

-宗教に入信していることを事前に見極めるために、交際中にどのような会話や質問をしておくべきだったのでしょうか

『宗教』という言葉を使わずに、価値観を探る方法が有効です。「なにか信仰しているものはあるか」と聞くのもありです。また、日ごろから固定した予定を確認するのもよいでしょう。「日曜午前は連絡が取れない」「実家に帰る」「定例で誰かと会うや打ち合わせ」といった空白の時間がないかチェックします。

次に、冠婚葬祭へのスタンスを聞いてみてください。「自分や親戚の葬儀や結婚式はどうしたいか」「お墓はどうするか」という話題は、宗教色が最も色濃く出る部分です。

ほかにも、選挙の時期や年末年始の過ごし方も判断材料になります。特定の政党への活動に熱心すぎたり、初詣やクリスマスといった行事への極端な対応を避けたりする場合は、背景に強い思想がある可能性があります。

違和感を感じたら、それは宗教的な理由?と単刀直入に聞くことも、場合によっては重要ですね。

◆吉野麻衣子(よしの・まいこ)

株式会社SMARTBRIDAL代表取締役社長/MBAホルダー/恋愛婚活心理学者/モデル 結婚相談所SMART BRIDAL代表として、「MBA(経営学)・心理学・AI・オンライン」を融合させた科学的根拠に基づく戦略的婚活をサポートしている。「離婚しない幸せな結婚」を理念に掲げ、どのような境遇でも幸せな結婚が出来るように、多くの顧客を幸せな結婚に導いている。

(まいどなニュース特約・長澤 芳子)

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