大雪で駐在所が「パトカー2台体制になってた」!? 雪像作った警察官に直撃取材「初めての経験でした」
冬の北海道といえば半端ない降雪量。今、SNS上では北海道のとある駐在所に設けられたパトカーの雪像が大きな注目を集めている。
「郵便局向かいの厚沢部駐在所、パトカー2台体制になってた。」
とその模様を紹介したのは北海道厚沢部町(あっさぶちょう)の飲食店カンペシーノのXアカウント(@Campesino_Asb)。
駐在所の敷地に現れたなんとも可愛らしいデザインのパトカー。横のスペースには本物のパトカーも顔を出しており、おっしゃる通り2台体制だ。
カンペシーノの店主にお話を聞いた。
ーーこちらの駐在所では毎冬このような雪だるまを?
店主:駐在さんは昨年の4月に函館から異動になってこの江差警察署・厚沢部駐在所に来られたとのことなので、毎年ではないと思います。
ーーこの光景をご覧になって。
店主:厚沢部郵便局に訪れて用事を済ませて外に出ると、道路向かい正面の駐在所にかわいいパトカーの雪像があることに気付きました。おそらく交通安全啓発のため、実物のパトカーも車庫から出してパトランプを回しながら停まっていたので、コレは面白いと思い、道路を渡って写真を撮りました。何枚か角度を変えて撮っていたら、写真を撮っていることに気付いた駐在さんが、駐在所の中から出て来られて「たくさん写真撮ってくださいね~」と優しく話しかけてくれました。
ーー投稿に大きな反響がありました。
店主:全部は見てませんが、ほぼ100%好意的な反応だったと思います。わが町、厚沢部町の小さな駐在所のほっこりとした話題がたくさんの人に知ってもらえたことはうれしいです。
今年3月末で、町内にある3ヶ所の駐在所のうち、館(たて)駐在所が廃止になってしまうため、厚沢部駐在所の役割はますます大きくなります。今回の投稿の「パトカー2台体制」には地元町民にしか分からないであろう意味を含めたダブルミーニング的な意味もありました。
◇ ◇
この雪像を作った厚沢部駐在所の駐在にもお話を聞いた。
ーー雪像を設けた経緯を。
駐在:昨年4月から厚沢部駐在所勤務となりました。雪像を作成したのは今回が初めてです。初めての単身赴任ですが、年末年始に家族が来てくれて、1月2日の大雪の日に娘が中心となり、大きな雪だるまを作ってくれました。
それを「110番の日」の広報のためにアレンジして、町の皆さんに見ていただき「いいですね」など大変な好評のお声をいただきました。
110番の日も終わり、1月12日には寒暖のため雪だるまが溶けて小さくなってきたので取り壊そうとも思いましたが、せっかく家族が作ってくれた雪だるまなので別の形に残せないかと考え、署員からアドバイスをいただき、雪だるまに雪を増して、パトカーの形を整え、近所の金物屋さんでスプレーを購入して着色してみたところ、それなりにパトカーに見えてきました。
雪像のパトカーは初めての経験ですが、何でもやってみたら楽しかったですし、町のみなさんが注目してくれることに喜びを感じました。
ーー今回の反響について。
駐在:町の大勢のみなさまが、とにかく「すごくいいね」とお声をかけてくださいます。厚沢部町の広報紙にも、取り上げていただき、町の方から「見たよ。いい記事書いてもらったね」と声をかけていだだいています。マイカーの雪下ろしよりも、雪像の雪下ろしが優先になったり、雪が降るたびにお色直しをしますが、まだまだ溶けないでいてほしいです。
これからも、厚沢部町から重大な交通事故が発生しないように、「スピードダウン、安全確認」の交通安全を呼びかけ、また町民が特殊詐欺の被害に遭わないように、身近な駐在所の警察官として、気軽に相談してもらえる関係性を雪像を通じて構築していきたいと思います。
◇ ◇
SNSユーザー達から「可愛いやないかい。」「平和な町だということ。 いいなぁ。」など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。駐在所の奮闘でこれからもこんな可愛いパトカーの雪像が似合う厚沢部町が保たれるよう期待したい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)





